ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツはシリア沖へ行く
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年7月6日12時7分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「コヴロヴェツ」は地中海への移動を行なう】
黒海艦隊の海洋掃海艦「コヴロヴェツ」は、セヴァストーポリから地中海への移動を行なう。
現在、艦の乗組員は黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通過している。
地中海への移動後、海洋掃海艦は地中海のロシア海軍常設グループへ加わり、用途上の任務の遂行へ着手する。
対機雷艦の乗組員にとって、これは今年初の遠海ゾーンへの航海である。
計画ローテーションに基づき、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」は、2019年4月から遠海ゾーンで任務を遂行している「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」と交代する。

プロジェクト266M海洋掃海艦「ナヴォードチク」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の中部ネヴァ川造船工場で建造され、1974年11月21日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
1982年には「クルスキー・コムソモーレツ」と改名されました。
就役後は大西洋(西アフリカ沖)の漁場でソ連漁船の警護任務に就き、1980年代のイラン・イラク戦争時にはペルシャ湾へ派遣されました。
1987年にはペルシャ湾で27隻のソ連商船を護衛し、1988年には32隻の商船(タンカー、貨物船)を護衛しました。
ソ連邦解体後の1992年2月15日には旧名へ戻され、1999年7月25日に「コヴロヴェツ」と改名されました。
その後は黒海から出る事は有りませんでしたが、2016年2月中旬、28年ぶりに黒海を出てシリア沖へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]
2016年5月末にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]
2016年12月末にセヴァストーポリを出航し、12月27日にボスポラス海峡を南下しました。
「コヴロヴェツ」は、2017年1月9日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]
2017年5月2日にボスポラス海峡を北上しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海東部を去った]
2017年5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツはシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した]
2018年には地中海東部へ行く事は有りませんでしたが(黒海内でのみ行動)、2019年7月初頭、ほぼ2年ぶりに同海域へ派遣される事になりました。
「コヴロヴェツ」は、2019年4月上旬からシリア沖へ派遣されている「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」と交代します。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンはシリア沖へ行く]
ロシア海軍は、2016年2月から交代で黒海艦隊の掃海艦1隻をシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]
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