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原子力空母プロジェクト11430Eラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロン(IMDS-2019)で公開された

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『タス通信』より
2019年7月10日16時39分配信
【『ネヴァ川計画設計局』は新たな航空母艦プロジェクト「ラマンチーン」(マナティー)を提示した】
サンクトペテルブルク、7月10日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)は、最新の航空母艦プロジェクト11430E「ラマンチーン」サンクトペテルブルク国際海軍サロンで提示した。
艦の模型は、海軍サロン展示館『ネヴァ川計画設計局』の陳列台で展示されている。

「航空母艦ラマンチーンは、大洋、海洋及び近海ゾーンにおいて空中、海上(水中及び水上)戦力、更には敵の陸上部隊及び地上施設に対する兵器及び武器を使用できる様々なタイプの艦載飛行装置が含まれる航空グループの駐留及び戦闘使用の保障、更には海軍艦船グループの戦闘安定性の保障、海上揚陸部隊の上陸を敵の空中攻撃手段の攻撃からカバーする為に意図されております」
プロジェクトの仕様書には、こう書かれている。
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『ネヴァ川計画設計局』の陳列台のデータによると、核動力装置を得る艦の排水量は、8万~9万トン、最大速力は約30ノット、航空母艦の乗組員は2800名であり、航空グループ構成員800名が加わる。
艦の就航期間は50年以上である。

航空母艦トランポリン台、2基の電磁カタパルト、4基の航空拘束装置を装備する。
航空グループは、重戦闘機及び軽戦闘機、艦載ヘリコプター及び遠距離電波位置測定探知航空機を含む60機までの飛行装置で構成される。
更に、10機の無人機の駐留が見込まれている。
航空機弾薬のヴァリエーションは1600トンから2000トンまでの弾薬及び航空攻撃手段である。

第9回国際海軍サロンは、水曜日からサンクトペテルブルク展示センター『レネクスポ』で公開されており、7月14日まで続く。
産業貿易省が主催する発表会は、国防省、外務省、連邦軍事技術協力庁、株式会社『ロソボロネクスポルト』、サンクトペテルブルク州政府が後援する。
33ヶ国からの45の公式代表団と、19ヶ国からの28の企業の参加が予定されている。


『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月10日11時24分配信
【航空母艦「ラマンチーン」は国際海軍サロン-2019で初めて公開された】

『国際海軍サロン-2019』で『ネヴァ川計画設計局』は将来航空母艦「ラマンチーン」を初めて示した。
『Mil.Press FlotProm』は現地より報告した。
艦の模型は『統合造船業営団』の展示品の1つとして『ネヴァ川計画設計局』の展示台で公開されている。


作成が計画される航空母艦「ラマンチーン」は、大洋、海洋及び近海ゾーンにおいて空中、海上(水中及び水上)戦力、更には敵の陸上部隊及び地上施設に対する兵器及び武器を使用できる様々なタイプの艦載飛行装置が含まれる航空グループの駐留及び戦闘使用の保障の為に意図されている。
この他、艦は海軍艦船グループの戦闘安定性を保障し、海上揚陸部隊の上陸を敵の空中攻撃手段の攻撃からカバーできる。

「航空母艦概念設計案ラマンチーンは、原子力重航空巡洋艦プロジェクト1143.7ウリヤノフスクに基づいて開発しました。
これに沿って、ロシア海軍と私共は、原子力動力ヴァージョンの検討を提示しております」
『ネヴァ川計画設計局』
造船・軍事技術協力担当副総取締役アレクセイ・ユフニン『Mil.Press FlotProm』へ語った。

「ラマンチーン」の排水量は8万~9万トン、船体の長さは350メートル、幅は約41メートル、吃水12メートル。
最大航行速力30ノット、自立航行期間120日、乗組員2800名と、更には800名の航空要員。

「ラマンチーン」は艦上に60機の航空機材(航空機及びヘリコプター)と、6機~10機の無人機を積載できる。

この『ネヴァ川計画設計局』からの新作を考慮に入れると、ロシア海軍は既に4つの航空母艦を選択できる。
3つの概念設計案は、クルイロフ国立科学センターにより作成されている。
これは、排水量9万5千~10万トンのプロジェクト23000E「シトルム」、排水量7万6千トンの「中型」航空母艦多目的航空母艦「シトルム-KM」についての話である。
その(シトルム-KMの)排水量は4万4千トンである。

第9回国際海軍サロンサンクトペテルブルクで7月10日から14日まで開催される。
最初の3日、7月10日~12日は、専門家及び外国の代表団メンバーの為の、13日と14日は一般大衆の為の公開行事である。

展示会のニュース、新作の概要及び業務プログラム行事のレポートは、サロン中に『Mil.Press』から『国際海軍サロン』のテーマ部門で公表される。



ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦の設計を担当するのは『ネヴァ川計画設計局』になりますが、その叩き台となる概念設計案は、ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』により作成されます。

『クルイロフ国立科学センター』は、まず初めに、2015年に多目的重航空母艦プロジェクト23000E「シトルム」を作成しました。
これは満載排水量9万~10万トンの通常動力の大型空母です。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]

その後、『クルイロフ』は、2018年8月下旬に軽航空母艦「シトルム-KM」の概念設計案を公表しました。
これは満載排水量44000トンの比較的小型の空母です。
[クルイロフ国立科学センターの半双胴(カタマラン)形式軽多目的空母は水中抵抗が大幅に低減する]

そして2019年には76000トンの中型原子力空母の概念設計案の存在を公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは半双胴形式の中型原子力空母の概念設計案を提示した]


一方、実際にロシア海軍向けとして建造される空母を設計する『ネヴァ川計画設計局』自身は、どのような艦を設計しているのか、これまでに具体的には明らかにされていませんでした。

2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催される国際海軍サロンIMDS-2019の初日(7月10日)に、『ネヴァ川計画設計局』の将来空母設計案プロジェクト11430E「ラマンチーン」の模型が初めて展示されました。
[ロシア海軍の将来空母設計案ラマンチーンはサンクトペテルブルク国際海軍サロンで初めて公開される]
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ソヴィエト連邦時代に計画され、実際に建造へ着手されたものの未完成に終わった原子力重航空巡洋艦プロジェクト1143.7「ウリヤノフスク」をベースにした極めて保守的な設計ですが、電磁カタパルト2基の装備が想定されています。
(「ウリヤノフスク」蒸気カタパルト「マヤーク」2基)
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模型を見る限り、「ラマンチーン」の兵装は、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」高射ミサイル複合体「リドゥート」のようです。
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