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ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦2隻は2020~2021年に起工される

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『タス通信』より
2019年7月11日16時45分配信
【2隻の原子力潜水艦「ヤーセン-M」は『セヴマシュ』で2020~2021年に起工される】
サンクトペテルブルク、7月11日/タス通信

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で契約が締結された2隻の多目的原子力潜水艦プロジェクト885M「ヤーセン-M」は、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』で2020~2021年に起工される。
木曜日、『タス通信』国際海軍サロンにおいて同社のトップ、ミハイル・ブドニチェンコより伝えられた。

「これら2隻の潜水艦の起工は、2020~2021年になります」
彼は話した。

引き渡し時期の可能性に関する『タス通信』の質問にブドニチェンコは答えた。
「これらの潜水艦の建造サイクルは7年です」
従って、これらの潜水艦は、2027~2028年には海軍へ加入できるだろう。

現在、『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、プロジェクト885「ヤーセン」潜水艦「セヴェロドヴィンスク」を建造し、海軍へ引き渡している。
改善プロジェクト885M「ヤーセン-M」の最初の原子力潜水艦「カザン」は進水し、試験が行なわれている。
『セヴマシュ』では、更なる5隻の同プロジェクト潜水艦が様々な建造段階に在る。

このタイプの潜水艦は、機械製造局『マラヒート』により設計された。
その兵装構成には、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」が含まれる。
これらが前任者と異なるのは、魚雷発射管が配置されているのは艦首部分では無い事である。
(そこには、長距離での敵の探知が可能な水中音響複合体の球状アンテナが在る)



ロシア海軍第4世代原子力潜水艦となるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、現在までに7隻がセヴェロドヴィンスク市『セヴマシュ』(北方機械製造事業)で起工され、このうち1隻が就役しています。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクは基地に停泊したまま巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、2018年9月下旬から航海試験が始まりました。
ロシア海軍への引き渡しは2019年末に予定されていましたが、延期されるかもしれません。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]
[ヤーセン級多用途原潜ノヴォシビルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2023年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。


以前には、ロシア海軍向けの「ヤーセン」シリーズは7隻で終了する予定でした。

しかし、2019年6月27日、モスクワ州愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]

この2隻(8番艦と9番艦)は、2020年~2021年の起工が予定されています。
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