2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『タス通信』より
2019年7月10日21時28分配信
【2隻のプロジェクト「ラーダ」潜水艦の起工は2022年より前にはならない】
モスクワ、7月10日/タス通信
今年6月の国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2019』で建造契約へ署名された2隻の通常動力潜水艦プロジェクト「ラーダ」の起工は2020年よりも前にはならず、引き渡しは2025年と2027年になる。
『タス通信』は水曜日に『アドミラルティ造船所』のトップ、アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。
「契約により設定された潜水艦の納入時期は2025年と2027年であり、その起工は2022年より前に行ないます」
彼は国際サロンの最中に話した。
現在、『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)は、プロジェクト677潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」を建造してロシア海軍へ引き渡し、試験運用中である。
同プロジェクトの最初の生産潜水艦「クロンシュタット」は進水し、試験が行なわれている。
第2の生産潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は建造段階に在る。
プロジェクト677「ラーダ」型潜水艦は第4世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属する。
その水上排水量は、ほぼ1750トンであり、水中では21ノットまでの速力を発揮できる。
「ラーダ」の兵装はミサイル複合体「カリブル」である。
乗組員は35名である。
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦となるプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、現在までに3隻がサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で起工され、この内の1隻が就役しています。
1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。
就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊の基地へ回航されました。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]
2番艦「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されましたが、1番艦の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、一旦建造は凍結されました。
2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開され、2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年に洋上試験を開始する]
3番艦は「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日に起工されましたが、その後、2番艦と同様に建造が凍結され、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で改めて起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2018年11月末、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ラーダ」級潜水艦は合計12隻が建造されると発言しました。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]
そして2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
この新規契約分2隻は2022年までに起工され、ロシア海軍への引き渡しは2025年と2027年に予定されています。
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