ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された

『タス通信』より
2019年7月12日18時12分配信
【サンクトペテルブルクで第7のプロジェクト12700対機雷艦「アナトーリー・シレモフ」が起工された】
サンクトペテルブルク、7月12日/タス通信
ロシア連邦海軍の為のプロジェクト12700対機雷防衛艦の起工式典がサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』(『統合造船業営団』へ加入)で開催された。
「アナトーリー・シレモフ」と命名された艦は、同社が起工した同プロジェクトの7番目となる。
「我々『中部ネヴァ川造船工場』の同僚は、我々は、全ての期間に渡り、この艦を期限通りに建造する事を確信をもって申し上げます。
我々の作業レベルは高いレベルへ入り、我々は、各年ごとに2隻の艦を起工するようになった事について、私は同僚へお祝い申し上げます」
式典中に工場の総取締役ウラジーミル・スレドホは話した。
次に海軍副総司令官(軍備担当)イーゴリ・ムハメトシン中将は、プロジェクトのトップ艦「アレクサンドル・オブホフ」の活動の結果、全ての解決策の正しさと造船所のプロ意識が証明された事を指摘した。
「我々は、全ての艦とシレモフが、全て同様に高品質の建造のままであり、このクラスの艦の実際の供給を前にして、海軍は課題を解決できる事を望んでおります」
ムハメトシンは話した。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、造船業が外国からの注目を集めている事を指摘した。
「我々は今、ロシアの海軍力を示し、パートナーとの軍事技術協力の我々土台は見落とされないままではありません。
そして私は完全に確信しております。
同時に我々も、何らかの理由により、我が国の海軍の為のプログラムを見直さなければなりません。
我々は外国が、この艦の我々への発注を待っており、少しも焦る事は無いと知っております」
ラフマノフは話した。
艦は、アナトーリー・フョードルヴィチ・シレモフ中将(1949~2018年)に敬意を表して命名された。

シレモフは、グループ先任士官から造船管理部長までの道程を経て海軍造船管理総局で勤務した。
生年の最後の年は『統合造船業営団』で働いていた。
[新たなプロジェクト12700艦]
新たなプロジェクト12700対機雷防衛艦は、ロシア連邦海軍の全ての艦隊へ配置されるとユーリー・ボリソフ副首相は語った。
「国家軍備プログラムにより、このような艦は全ての艦隊への供給が提示されています。
とりわけ、太平洋は著しく大きな不足が見られます。
我々は、だいぶ以前から、このような艦を建造しておりませんでしたから」
副首相は金曜日に『中部ネヴァ川造船工場』で報道陣へ話した。
「艦の船体の形成には3ヶ月掛かり、工場は、1年でこのような掃海艦を2隻建造する用意を保証しています」
彼は話した。
プロジェクト12700は、中央海洋設計局『アルマーズ』がロシア連邦海軍の為に開発した。
この対機雷艦の排水量は約890トン、全長62メートル、幅10メートル、乗組員は44名を数える。
機雷へ対処する為、艦は様々な種類の掃海具、更には遠隔操作及び自動無人水中装置を使用できる。
これにより、艦は危険ゾーンへ進入せずに、危険物体の捜索、同定、破壊を遠距離で行なう事が出来る。
複合材料船体は、より小さな全ての鉄製の艦と比較して、大きな耐久性が保障される。
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


従来のソ連/ロシア海軍の掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦が建造されていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦と海洋掃海艦を統合するものとなります。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)
プロジェクト12700掃海艦は、現在までに6隻が起工され、2隻がロシア海軍へ引き渡されています。
建造を担当しているのは、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』です。

1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日に起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役し、バルト艦隊へ編入されました。

[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]
その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水と就役は延期される事になり、後続の3番艦が先に就役しました。
3番艦「イワン・アントノフ」は2017年1月25日に起工され、2018年4月25日に進水し、2019年1月26日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。

[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は、2017年4月20日に起工され、2019年5月30日に進水しました。

[ロシア海軍の新世代掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフは進水した]
ロシア海軍への引き渡しは2019年末~2020年前半に予定されており、就役後は黒海艦隊へ編入されます。
5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]
6番艦「ピョートル・イリイチョーフ」は2018年7月25日に起工されました。
[ロシア海軍の為のアレクサンドリト級掃海艦6番艦ピョートル・イリイチョーフは起工された]
そして2019年7月12日、7番艦「アナトーリー・シレモフ」が起工されました。


現在の所、プロジェクト12700掃海艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
最終的には、30隻以上の建造が計画されています。
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