ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ行く
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年7月13日11時42分配信
【黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」は地中海への移動を行なっている】
黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。
現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスの通行を行なっている。
移動を行なった後、艦は計画ローテーションの枠組みで、遠海ゾーンの海軍常設連合部隊の一員として加わる。
今や、ロシア海軍で唯一現役に在るプロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦の「プイトリーヴイ」(1982年2月9日就役)は、長期オーバーホール完了後の2015年5月以降、度々地中海で行動しています。
2018年には、地中海東部へ3回派遣されています。
1回目は、2018年3月14日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、4月2日にダーダネルス、ボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部を去った]
2回目は、4月21日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイとスメトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ行く]
2018年6月初頭にセヴァストーポリへ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]
3回目は、2018年8月下旬にセヴァストーポリを出航し、8月24日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も地中海東部に留まっていましたが、10月9日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]
10月10日に母港セヴァストーポリへ戻りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイはセヴァストーポリへ帰投した]
2019年1月には、黒海へ入ったアメリカ海軍の軍艦の監視任務へ就きました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは黒海でアメリカ海軍のドック型揚陸艦フォート・マクヘンリーを監視する]
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは黒海でアメリカ海軍のミサイル駆逐艦ドナルド・クックを監視する]
その後も黒海で行動し、最近では、7月中旬の黒海艦隊演習へ参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年7月13日9時10分配信
【黒海艦隊の艦は演習実施後に駐留地点へ戻る】
他の演習参加艦はセヴァストーポリへ帰投しましたが、「プイトリーヴイ」は戻らずに黒海を南下し、7月13日にボスポラス海峡へ入りました。
今後、「プイトリーヴイ」は地中海東部(シリア沖)へ向かい、同海域に居る他の艦と交代します。
どの艦と交代するのかは明らかにされていませんが、2019年4月下旬から地中海東部(シリア沖)に滞在しているフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」でしょうか。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部へ到着した]
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