最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【ロシア海軍はコルベット「ボイキー」を2012年末までに受領する】
2012年11月16日
ロシア海軍は、コルベット「ボイキー」を2012年末までに受領する。
株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の工場新聞は、同社総取締役アレクサンドル・ウシャコーフの声明を引用して報じた。
アレクサンドル・ウシャコーフによると、工場管理部は、コルベット「ボイキー」を2012年末までに海軍へ納入する課題に取り組んでいる。
コルベットは既に工場航海試験の第1段階を経ており、この間に約70の航行証明を終えた。
近い内に株式会社「アルセナル」は、同艦へ100mm砲装置A-190-01を供給する。
その後、11月末-12月初頭には、同艦はバルチースクで第2段階の工場航海試験が予定されている。
その後に同艦の国家受領試験が始まる。
好天候の場合、国家受領試験は今年末までに完了し、受領証明書への署名が行なわれる。
プロジェクト20380コルベットの2番目のシリーズ艦「ボイキー」は、2011年4月15日に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で進水した。
警備艦「ボイキー」が株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船台で起工されたのは2005年7月であった。
シリーズのトップ艦であるコルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
同プロジェクトの2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ引き渡された。
同プロジェクトのコルベットは、株式会社「中央海洋設計局アルマーズ」で開発された。
軍艦プロジェクト20380は、近海ゾーンにおける行動-水上艦及び潜水艦、空中攻撃手段との戦闘、海洋上陸作戦における揚陸砲撃支援を意図している。
艦の建造には、「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。
【動画「将来のコルベット」】
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
プロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2005年5月27日にサンクトペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工され、2011年4月15日に進水しました。
2012年9月25日、兵装の一部が未搭載のままサンクトペテルブルクを出港し、クロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
10月初頭より工場航海試験が開始されました。
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
今回の記事によると、工場航海試験の第1段階は終了し、続いて11月末~12月初頭に工場航海試験の第2段階が始まり、その後に国家受領試験が行なわれます。
国家受領試験が今年中に終了すれば、今年末にロシア海軍へ引き渡されます。
工場航海試験の第1段階の際、「ボイキー」は艦首のA-190 100mm砲塔が未搭載でした。
製造元の「アルセナル」(サンクトペテルブルク)が納期を守れなかったようです。

【株式会社「機械製造工場アルセナル」公式サイト】

今回の記事によると、11月末までには100mm砲塔が搭載されるようです。

当初の計画では、「ボイキー」は2012年末に就役する事になっていましたが、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」としては、何としてもこれを実現したいのでしょう。
[ステレグーシチー型コルベット「ボイキー」は2012年に就役する]
プロジェクト20380コルベット1番艦「ステレグーシチー」(2007年就役)

プロジェクト20380コルベット2番艦「ソーブラジテルヌイ」(2011年就役)

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