ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年7月17日13時16分配信
【練習艦「ペレコプ」は地中海へ入った】
遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は、ジブラルタル海峡の通航を完了して地中海へ入った。
大西洋の通過移動中、艦の乗組員は海上技量を向上させ、ダメージコントロール、更には船舶集中及び漁業海域にける操艦の為の一連の艦内演習を実施した。
遠距海上航海は、ロシア連邦国防省の海軍教育学校生徒の海上実習実行の枠組みで行なわれる。
「ペレコプ」には合計200名以上の生徒、更には海軍学校の士官及び教員が乗っている。
実習指導者は、海軍軍事科学研修センター「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード市分校校長ヴャチェスラフ・スイトニク少将である。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年7月5日、「ペレコプ」はクロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]
7月7日、「ペレコプ」はバルチースク基地へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]
7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]
その後、「ペレコプ」は北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
今後、「ペレコプ」は黒海へ入り、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かいます。
「ペレコプ」は今回も北極海を横断するとの事ですから、2018年の遠洋実習航海と同じコースを行くようです。
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