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ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年7月24日14時35分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は海軍旗掲揚10周年を迎えた】

本日、ミハイル・ナヴォロツキー2等海佐が艦長を務めるバルト艦隊警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、海軍旗初掲揚の日から10周年を迎えた。

2009年に艦へ聖アンドレイ旗が掲揚されてから「ヤロスラフ・ムードルイ」は、作戦-戦略演習『ザーパド-2009』へ参加し、国際海軍演習『FRUKUS-2012』へ参加し、ロシア-パキスタン双務演習『アラビアン・モンスーン-2014』国際兵器展示会『インド・ディフェンス-2014』へ参加し、サンクトペテルブルク国際海軍サロンへ2度参加し、何度も地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として戦闘任務を遂行し、アデン湾海域で対海賊当直へ就いた。

この10年間の勤務において、艦は総計937日間に渡る9回の海洋・大洋航海を行ない、170000海里以上を走破した。

艦の乗組員は、数十回のミサイル射撃と、数百回の砲、魚雷、反応爆弾の射撃を実施した。

現在、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、『ロシア海軍の日』へ捧げられる祝賀行事へ参加する為、バルト艦隊の他の艦と共にカリーニングラード海峡において樽に係留されている。

[参照]
「ヤロスラフ・ムードルイ」
は多目的艦であり、潜水艦の捜索及び破壊、海上での戦闘艦及び船の対艦及び対潜防衛の保障、海上および基地の艦船へ打撃を与え、陸上部隊の戦闘行動の支援、海洋揚陸部隊の上陸の保障を含む広範囲の課題の解決の為に意図されている。
それは、艦及び潜水艦から作戦連合部隊の防衛を保障できる。
艦は、対艦ミサイル複合体、中距離及び近距離で動作する高射ミサイル複合体、魚雷発射管、反応爆撃装置を含む現代的な風貌の兵器を装備する。
艦には、対潜魚雷、無誘導ロケット及び深海爆弾を使用可能な艦上ヘリコプターKa-27が駐留する。
艦の排水量は4500トン、速力約30ノット、航続距離5000海里以上。
様々な緯度の海洋及び大洋における自立航行期間は30日。
艦の全長は130メートル、幅15メートル以上。



プロジェクト11540警備艦の2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、カリーニングラード造船所で1988年5月27日に起工され、1990年に進水しましたが、1991年12月のソ連邦解体以降は財政難により建造工事は中断されました。
[ネウストラシムイ級2番艦ヤロスラフ・ムードルイ]

2000年代半ばから工事は再開され、2009年6月19日にロシア海軍へ引き渡されました。
[ネウストラシムイ級2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はロシア海軍へ納入された]
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2009年7月24日、バルト艦隊へ編入されました。
[フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」、バルト艦隊に編入]

2011年末から2012年初頭に掛けて重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の地中海遠征へ参加しました。
[アドミラル・クズネツォフ地中海遠征2011-2012]

2012年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受ける事になりました。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]

2012年6月末には国際海軍演習FRUKUS(France、Russia、United Kingdom、United States)へ参加しました。
[バルト艦隊フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は、国際海軍演習「FRUKUS-2012」に参加する]

2012年7月初頭から9月末まで地中海への遠距離航海を実施しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]

2012年12月17日から2013年7月5日まで地中海への遠距離航海を実施しました。
[バルト艦隊艦船は地中海へ向かった]
[バルト艦隊艦船部隊は地中海から戻ってきた]

この間の2013年1月下旬には、地中海東部及び黒海で実施されたロシア海軍3艦隊(黒海艦隊、バルト艦隊、北方艦隊)合同演習に参加しました。
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬) ]

2014年8月9日から2015年2月21日まで、地中海、アデン湾、インド洋、東南アジアへの遠距離航海を行ないました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

帰港後はガスタービンエンジンの修理が行なわれました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイはガスタービンエンジン修理後の係留試験を行なった]

2016年4月に復帰しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に砲撃訓練を行なった]

2016年6月1日から12月19日まで地中海、アデン湾、大西洋、カリブ海への遠距離航海を行ないました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2016年6月-12月)]

2017年5月初頭からクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する為にクロンシュタットでメンテナンスを行なう]

2018年3月20日に戦闘訓練の為に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは海上訓練を行なった]

2018年4月15日にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]
その後、地中海からアデン湾へ進出して海賊対処任務へ就き、2018年10月28日にバルチースク基地へ帰投しました。

[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ地中海・アデン湾遠征(2018年4月-10月)]

2019年2月20日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、コルベット「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共に対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイとコルベット"ボイキー"は対空戦闘訓練を行なった]

2月末には大型揚陸艦「ミンスク」(1984年就役)と共に砲撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年2月26日15時37分配信
【バルト艦隊の大型揚陸艦「ミンスク」は海上で戦術任務を遂行する】

3月1日には対艦ミサイル「ウラン」の仮想発射訓練などを行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは海上戦闘訓練を行なった]

そして2019年7月24日、「ヤロスラフ・ムードルイ」は海軍旗初掲揚、即ち就役10周年を迎えました。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、7月28日の『ロシア海軍の日』バルチースク基地で行なわれる観艦式へ参加するようです。
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