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ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はサンクトペテルブルク観艦式の後に洋上試験を再開する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年7月27日8時30分配信
【『統合造船業営団』はコルベット「グレミャーシチー」の工場航行試験第2段階を予告した】
モスクワ、7月27日、インタファクス

コルベット「グレミャーシチー」は、サンクトペテルブルク主要海軍パレードへ参加した後に工場航行試験第2段階へ入る。
『インタファクス』『統合造船業営団』より伝えられた。

「2019年6月、艦は工場航行試験第1段階を成功裏に実施しました。
コルベットは更に主要海軍パレードへ参加し、その完了後に工場航行試験第2段階へ入ります」
『統合造船業営団』
広報サービスは伝えた。

『統合造船業営団』により建造されたコルベット「グレミャーシチー」フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、7月28日にサンクトペテルブルクで行なわれる主要海軍パレードへ参加する。

「昨年の主要海軍パレードには、フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"、偵察艦イワン・フルス、フリゲート"アドミラル・マカロフ"、そして大型揚陸艦イワン・グレンが初めて参加しました」
『統合造船業営団』
総裁アレクセイ・ラフマノフは話した。

「今年も、広範囲の層~ロシアのみならず、世界中を失望させる事は無い事を確信しております。
献身的な労働の結果、完成した艦が評価されますので」
ラフマノフ
は話した。

伝えられているように、「グレミャーシチー」は、太平洋艦隊で初めての「カリブル」搭載艦となる。
同艦は2019年末までに海軍への加入が計画されている。
今秋に「グレミャーシチー」は、国家試験実施の為、北海航路太平洋艦隊への移動を行なうと6月に太平洋艦隊副司令官(軍備担当)イーゴリ・コロリョーフ少将は述べた。

「アドミラル・カサトノフ」は、第2のプロジェクト22350フリゲートである。
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同プロジェクトのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2018年7月にロシア連邦海軍へ受領された。
今年7月、同艦は世界一周航海から戻ってきた。
『北方造船所』は、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」海軍への引き渡しを2019年末までに計画していると伝えた。
このプロジェクトの艦はステルス技術を用いて作成されており、遠洋ゾーンにおける敵の水上艦及び潜水艦に対する戦闘活動の実施、自身と連合部隊の艦船への空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為に意図されている。



プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃巡航ミサイル「カリブル」を装備します。

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]


2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]


2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]



2018年1月から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する]

「グレミャーシチー」の洋上試験開始は、当初の予定(2019年3月)より遅れ、2019年4月21日になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験を開始した]



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5月初頭に一旦クロンシュタットへ戻っていた「グレミャーシチー」は、5月6日に出航し、2回目の洋上試験をフィンランド湾で開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2回目の洋上試験を開始した]

洋上試験中の5月8日、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争ロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時クロンシュタットへ戻りました。

5月9日の戦勝記念日をクロンシュタット軍港で祝いました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験中に大祖国戦争勝利74周年を祝った]

祝賀行事を終えた後、「グレミャーシチー」は、フィンランド湾で洋上試験を続けました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"はフィンランド湾で航行試験を続ける]

「グレミャーシチー」の洋上試験の第1段階は2019年6月下旬までに完了しました。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は洋上試験の第1段階を終えた]

「グレミャーシチー」は、7月28日の『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加し、その後に洋上試験を再開するようです。
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「グレミャーシチー」は9月に北海航路(北極航路)経由で極東方面へ回航され、ここで洋上試験の最終段階を実施します。
[ロシア海軍の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"は2019年9月に北極海経由で極東へ回航される]
極東での試験中、有翼ミサイル「カリブル」の試射も実施されるようです。

「グレミャーシチー」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は太平洋艦隊へ配備されます。
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2019年末までにロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年に2隻の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦を受け取る]
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