ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクと原子力巡洋潜水艦マガダンの近代化改装が始まる
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月30日12時29分配信
【原子力潜水艦「イルクーツク」と「マガダン」は『ズヴェズダー』で修理を待っている】
極東工場『ズヴェズダー』は、2隻の原子力潜水艦~「マガダン」と「イルクーツク」の修理を開始する。
7月30日・火曜日、同社広報サービスは発表した。
造船所の代理人は、「イルクーツク」の船体の近代化の為の技術的プロジェクトは、海洋工学中央設計局『ルビーン』の技師により遂行されると話した。
近い内に、同局の専門家は、作業の進行を監督する為、工場へ到着する。
広報サービスによると、「イルクーツク」の船外部品、全ての艦内機構、操舵装置の問題点検出及び修理作業の実行が計画されている。
原子力潜水艦の引き渡し時期は2022年に決まっている。
原子力潜水艦「マガダン」の近代化の作業は、未だ始まっておらず、現在、原子力艦の検査が行なわれている。
「マガダン」は、プロジェクト971「シチューカ-B」多目的原子力潜水艦であり、第3世代原子力潜水艦に属する。
当初はK-331の名で1989年12月28日にコムソモリスク・ナ・アムーレの『レーニン共産党青年団記念造船工場』で起工され、1990年6月23日に進水した。
1991年に海軍へ加入した。
潜水艦は1993年に「ナルヴァール」、2000年には「マガダン」と改名された。
原子力潜水艦は工場『ズヴェズダー』で2014年から修理と近代化を待っていた。
「イルクーツク」は、プロジェクト949A「アンテイ」多目的原子力潜水艦である。
『セヴマシュ』で1985年5月8日に起工され、1987年12月29日(他のデータでは12月27日)に進水した。
潜水艦は1989年10月31日にK-132の名で北方艦隊へ加入し、1990年10月29日には太平洋艦隊へ転属した。
1993年春、「イルクーツク」と改名された。
潜水艦は、工場『ズヴェズダー』で2013年から修理と近代化を待っていた。
潜水艦の復帰は、2017年に予定されていた。
プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)巡洋潜水艦K-132は、1985年5月8日にセヴェロドヴィンスクの北方機械製造事業(セヴマシュ)で起工され、1987年12月29日に進水、1988年12月30日にソ連海軍へ納入され、1989年1月4日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
1989年10月31日に赤旗北方艦隊に編入され、同年11月16日にザーパドナヤ・リッツァ基地へ配備されました。
1990年8月30日から9月27日にザーパドナヤ・リッツァ基地からカムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ移動し、1990年10月29日付で赤旗太平洋艦隊へ転属しました。
1992年4月28日付で「原子力水中巡洋艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「イルクーツク」と命名されました。
(合わせて同名の都市との後援協定を締結)
1997年11月には予備役に編入され、2001年11月には沿海地方のボリショイ・カーメニ市の艦船修理工場『ズヴェズダー』へ回航されました。
それから10年以上経った2013年、ミサイルを換装する大規模な近代化改装が行なわれる事になりました。
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
「イルクーツク」は2022年に太平洋艦隊への復帰が予定されています。
プロジェクト971「シチューカ-B」(アクラ級)原子力大型潜水艦K-331は、1989年12月28日にコムソモリスク・ナ・アムーレ市の『レーニン共産党青年団記念造船工場』で起工され、1990年6月23日に進水、同年12月31日に海軍へ納入され、1991年2月23日に海軍旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
1991年9月24日にカムチャツカ半島のクラシェニーンニコフ湾(ヴィリュチンスク基地)へ到着しました。
1992年4月28日付で「原子力巡洋潜水艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「ナルヴァール」と命名されました。
2001年1月24日には「マガダン」と改名されました。
(合わせて同名の都市との後援協定を締結)
2009年7月26日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。

2012年9月に沿海地方のボリショイ・カーメニ市の艦船修理工場『ズヴェズダー』へ回航されました。

以後、同地で修理を待っていましたが、最近、ようやく作業が開始される事になりました。
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