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排煙を火災と勘違いした話

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【「アドミラル・ウシャコーフ」の煙突からの煙は「アドミラル・チャバネンコ」の火災と取り違えられた】
2012年11月19日

国防省は、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」セヴェロモルスク(ムルマンスク地域)で火災を起こしたという事実を否定する。
西方軍管区報道サービス部長アンドレイ・ボブルン大佐は、『インタファクス』の報道に関して述べた。

ボブルンによると
「セヴェロモルスク住民は、駆逐艦アドミラル・ウシャコーフの煙突から出た煙を、アドミラル・チャバネンコが火災を起こしたものと勘違いしました。
この艦は、近くの停泊所に居り、そこで主要動力装置を作動させていたのです」

ボブルン大佐は、艦の機器であるボイラーで燃料が激しく燃焼した事による排煙の増加がセヴェロモルスク住民から観測されたと説明した。

管区の代理人は説明した。
「もちろん、今日も一日中(アドミラル・ウシャコーフのボイラーは)燃焼していますよ。
ましてや、それが大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ艦上に燃え広がったなどという事は有り得ませんね」


大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」艦上での火災発生は、地元メディアが最初に報じた。
ムルマンスクテレビ局『TV-21』は、セヴェロモルスク領域で艦から煙が出ている事を明らかにしたが、火災と確信していたものが、強い煙である可能性には思い至らなかった。

大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、1992年12月に起工された。
同艦は試験から4年後の1999年1月にロシア海軍の編制へ加入した(進水は1995年)。
大型対潜艦は、敵の潜水艦及び水上艦との戦闘、更には対空防衛及び揚陸支援の為に設計されている。


要するに、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」セヴェロモルスク基地に並んで停泊しており、「アドミラル・ウシャコーフ」が蒸気タービン機関のボイラーを作動させて煙突から黒煙が出たのを、隣に居た「アドミラル・チャバネンコ」が火災を起こしたものと勘違いされたという事です。

しかも、地方テレビ局の「勘違い」に『インタファクス』が飛びついて全国報道された為、ロシア西方軍管区広報官が、わざわざ否定声明を出す破目になってしまいました。
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