ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年7月30日15時3分配信
【練習艦「ペレコプ」は出航前の点検を行なった】
黒海艦隊司令部の専門家は、出航前の練習艦「ペレコプ」を点検した。
艦の全ての機器システム、設備、書類は、艦隊間移動を行なう艦へ提示される必要条件に沿って点検された。
艦は、燃料、水、食料を完全な水準まで補充した。
7月26日、練習艦「ペレコプ」は、クロンシュタットからセヴァストーポリまでの移動を行なった後の実習生の交代の為、黒海艦隊へ到着した。
点検完了及び除隊する艦の乗組員の交代の後、黒海艦隊のP.S.ナヒーモフ記念高等海軍学校及びセヴァストーポリ大統領府幼年学校(ナヒーモフ海軍学校の分校)生徒と共に練習航海を行なう為に出航する。
艦はクロンシュタットへ向かい、そのルート上でジブラルタル海峡を通過し、スペインのセウタ港への業務寄港を行なう。
[参照]
練習艦「ペレコプ」はバルト艦隊に所属している。
現代的な電波工学機器及び航海機器を装備し、更には戦闘兵装を有する。
生徒の研修の為、海図記入クラス、練習講義室、天文学甲板、ダメージコントロール訓練の為の船室が提供される。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年7月5日、「ペレコプ」はクロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]
7月7日、「ペレコプ」はバルチースク基地へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]
7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]
その後、「ペレコプ」は北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
「ペレコプ」は地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]
7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
今後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せ、クロンシュタットへ向かいます。
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