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近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチは新型76mm砲AK-176MAを装備した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年8月2日3時44分配信
【太平洋艦隊の小型ロケット艦「スメルチ」は最新のAK-176MA砲装置を受け取った】
ウラジオストク、8月2日、インタファクス-極東

ウラジオストク艦船修理センター『ダーリザヴォード』は、近代化された小型ロケット艦「スメルチ」への新たな76mm艦載汎用自動砲AK-176MAの取り付け作業を完了した。
金曜日、太平洋艦隊広報サービスは発表した。

AK-176MAデジタル制御システムと新たな光学電子ステーションを装備し、あらゆる天候下で長距離の目標の探知及び撃破が可能である。
高密度の砲撃を提供する砲装置は、装甲物体の破壊も可能である。

年末までにシステム及び兵装の試験を完了した後、小型ロケット艦「スメルチ」は、太平洋艦隊の常時即応部隊への復帰が計画されている。

太平洋艦隊広報サービスは、『ロシア海軍の日』の祝賀行事へ参加する為、7月に小型ロケット艦「スメルチ」カムチャツカの駐留地点から艦隊主要基地への基地間移動を行なった事を想い起こした。

以前、株式会社『北東修理センター』は、艦の修理及び近代化作業を実施し、その中で小型ロケット艦ミサイル複合体「マラヒート」から対艦有翼ミサイル複合体「ウラン」へ再武装した。
今、小型ロケット艦は16基のミサイルを搭載する。
艦は修復され、各システム及び機構は、より新しいものと交換された。



プロジェクト12341小型ロケット艦「スメルチ」は、1981年11月16日に『ウラジオストク造船工場』で起工され、1984年11月16日に進水し、1984年12月30日に海軍へ納入され、翌1985年3月4日に就役しました。

当初はソヴィエツカヤ・ガヴァ二へ配備されていましたが、その後、ペトロパブロフスク・カムチャツキーへ配置替えとなり、現在に至っています。
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2017年からペトロパブロフスク・カムチャツキー『北東修理センター』で近代化改装工事が始まりました。
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「スメルチ」は、近代化改装により対艦ミサイルを、「マラヒート」3連装発射筒2基(ミサイル計6基)から「ウラン」4連装発射筒4基(ミサイル計16基)へ換装しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦マルシャル・シャーポシニコフと小型ロケット艦スメルチは近代化改装される]
[ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)の近代化改装は始まっている]
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年に2隻の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦を受け取る]

2019年6月7日、「スメルチ」は洋上試験を開始しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチは洋上試験を開始した]

7月8日にはアヴァンチンスキー湾AK-176 76mm砲AK-630M 30mmガトリング砲の試射を行ないました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチは砲撃試験を行なった]

その後、カムチャツカ半島を離れてオホーツク海を南西へ進み、7月15日には宗谷海峡を通過して日本海へ入りました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチは日本海へ入った]
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7月18日午前、「スメルチ」ウラジオストクへ到着しました。
[近代化改装されたロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦スメルチはウラジオストクへ到着した]

「スメルチ」は、7月28日の『ロシア海軍の日』ウラジオストクで行なわれた観艦式へ参加しました。


この間(ウラジオストク到着から観艦式前日のリハーサルへ参加するまで)、「スメルチ」ウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で、艦尾のAK-176 76mm単装砲を、最新の76mm単装砲AK-176MAへ換装しました。
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[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
この新型76mm砲は、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦プロジェクト22160哨戒艦にも装備されています。

今後、「スメルチ」は兵装などの試験を行ない、2019年12月末までに太平洋艦隊へ復帰します。
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