オホーツク海で行動していたロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-19とR-20はウラジオストクへ帰投した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2019年)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地方情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年8月3日8時0分配信
【太平洋艦隊のロケット艇打撃グループは2ヶ月間の航海の後にウラジオストクへ戻った】
ロケット艇の乗組員は、戦闘演習計画の枠組みにおいて、太平洋及びオホーツク海エリアで2ヶ月間に渡り任務を遂行した。
演習の為の遠距離航海期間に、仮想敵艦船支隊へ組織的なミサイル打撃を与える任務へ取り組み、合同戦術操艦及び組織的通信の訓練を行なった。
更に船員は、航行中の艇のダメージコントロール及び艇上の人員へ援助を与える実地技量を向上させた。
艇は、他のカムチャツカ連合部隊の艦及び海上航空隊と連携して戦闘訓練射爆場で合同演習を実施し、
水上艦を模した曳航盾船への砲射撃を行ない、その後の対空防衛演習中、空中目標を撃破する為に砲を使用した。
本日、ウリス湾では、ロケット艇の歓迎式典が開催された。
艦艇を出迎える為の会合には、太平洋艦隊沿海地方小艦隊連合部隊司令部の代表、軍事船員の家族及び親類が出席した。
伝統に沿って、ロケット艇の艇長には子豚の丸焼きが贈られた。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【ロケット艇R-19】
プロジェクト12411(タランタルIII級)大型ロケット艇R-19(978)は、ロシア極東のハバロフスク造船工場で建造され、1992年12月7日に就役しました。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【ロケット艇R-20】
プロジェクト12411大型ロケット艇R-20(921)も、ロシア極東のハバロフスク造船工場で建造され、1993年11月19日に就役しました。
現在、R-19とR-20は、第19水上艦旅団の第2親衛ロケット艇大隊に所属し、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留しています。

[第2親衛ロケット艇大隊]
ロケット艇R-79(1241T、1984年12月就役)
ロケット艇R-261(12411、1988年12月就役)
ロケット艇R-297(12411、1990年9月就役)
ロケット艇R-298(12411、1990年12月就役)
ロケット艇R-11(12411M、1991年9月就役)
ロケット艇R-14(12411M、1991年12月就役)
ロケット艇R-18(12411M、1992年8月就役)
ロケット艇R-19(12411M、1992年12月就役)
ロケット艇R-20(12411M、1993年11月就役)
ロケット艇R-24(12411M、1994年12月就役)
ロケット艇R-29(12411M、2003年8月就役)
第2親衛ロケット艇大隊のロケット艇は、基本的には日本海で行動していますが、一部のロケット艇は、宗谷海峡を東進してオホーツク海へ進出しています。

2012年7月初頭:ロケット艇R-14、R-18、R-19が宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡を東進(2012年7月1日)]
2013年7月中旬:ロケット艇R-18、R-19、R-20が宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊艦船は「抜き打ち演習」を終えて基地へ戻った]
2014年8月中旬:ロケット艇R-11、R-14、R-18、R-20、R-24が宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊の大規模演習は続く]
2014年4月末:ロケット艇R-11、R-19、R-24が宗谷海峡を東進
[ロシア太平洋艦隊の10隻以上の艦艇が洋上で行動している]
2015年6月上旬:ロケット艇R-19、R-29、R-298が宗谷海峡を東進。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対潜演習を実施した]
2015年8月中旬:ロケット艇R-20、R-18、R-19、R-261が宗谷海峡を東進。
[ロシア海軍太平洋艦隊はサハリン南部で第2次世界大戦終結70周年記念観艦式を挙行する]
2017年7月上旬:ロケット艇R-20、R-14、R-18、R-11が宗谷海峡を東進
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]
2018年9月初頭:ロケット艇7隻が宗谷海峡を東進
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇とクナシル島(国後島)の地対艦ミサイル部隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した]
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイと2隻のロケット艇はオホーツク海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]
2019年6月21日午前4時頃、ロケット艇R-19とR-20は宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
(つまり、6月19日頃にウラジオストクを出航)
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年6月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
その後、R-19とR-20はオホーツク海で行動し、カムチャツカ半島駐留部隊と共に各種の演習を行ないました。
8月1日午前11時頃に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月1日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
そして8月3日にウラジオストクへ帰投しました。
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