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シリアのタルトゥース港にロシア海軍の艦船修理施設が開設される

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『タス通信』より
2019年8月8日9時32分配信
【ロシア海軍艦船の為の艦船修理複合体がタルトゥースで開設される】
モスクワ、8月8日/タス通信

黒海艦隊艦船修理複合体は、タルトゥースロシア海軍物資-技術供給所で8月末から作業を開始する。
『タス通信』は木曜日に造船分野の情報提供者より伝えられた。

「8月末、シリアのタルトゥースで、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の艦船及び潜水艦の小規模な修理を保障する黒海艦隊の艦船修理複合体が作業を開始します」
対談者は話した。
情報提供者は、新たな複合体の為に「最新の工作機器が購入され、タルトゥースへ送られる」と付け加えた。

現在までに、地中海戦隊ロシア艦船の小規模修理は、ローテーションに基づいてタルトゥースで勤務に就く黒海艦隊水上修理所(工作船)により保障されてきた。
工作船の当直は、たいていは6ヶ月間に渡る。

『タス通信』は、情報提供者より提示された情報を公式に確認していない。

2017年、ロシアシリアは、49年間に渡りタルトゥースロシア物資-技術供給所を配置する合意へ署名した。
合意文書によると、タルトゥースには、核動力装置を装備するものを含め、11隻までの艦船が駐留できる。
更には、基地の艦船修理能力の拡大が提示されている。

7月28日の『海軍の日』に、タルトゥースでは、ロシア常設連合部隊を構成するディーゼルエレクトリック潜水艦「スタールイ・オスコル」、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、警備艦「プイトリーヴイ」、小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ウグリーチ」、水上艦船修理支援船、海洋救助曳船、対水中工作哨戒艇が参加するパレードが行なわれた。



現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

艦船の整備や簡単な修理の為、タルトゥースにはロシア海軍工作船1隻が交代で常駐しています。

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PM-138
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ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]

2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]

2017年1月20日までに、ロシアシリアは、タルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。
[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]

協定は2017年12月にロシア連邦議会で批准され、正式に発効しました。
[タルトゥースのロシア海軍基地に関するロシアとシリアの協定は批准された]


そして2019年8月、タルトゥースに新たな艦船修理複合体が開設される事になりました。
この修理施設は、2019年8月末から稼働を開始します。

これにより、タルトゥース工作船を交代で常駐させる必要は無くなります。
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