ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海へ戻る

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月11日9時0分配信
【プロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は主要海軍パレードへ参加した後、黒海艦隊への移動を行なっている】
黒海艦隊のプロジェクト22160哨戒艦のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は、サンクトペテルブルクの主要海軍パレードへ参加した後、黒海艦隊への移動を行なっている。
現在、艦の乗組員はラマンシュ海峡を通過し、大西洋へ向かっている。
艦隊間移動中、乗組員には、5000海里以上の航行、黒海、マルマラ海、エーゲ海、地中海、北海、バルト海、そして大西洋の通航が待ち受けている。
[参照]
プロジェクト22160哨戒艦は、海上経済ゾーンの防護及び保護、戦闘行動の場合は、基地周辺海域防衛の際の海軍の部隊及び施設の安定性の保障の為に意図されている。
同プロジェクト艦の自立航行期間は60日。
プロジェクト22160哨戒艦は30ノットの速力を発揮でき、1700トンの排水量を有し、乗組員は80名である。
艦の航続距離は6000海里。
艦は最新の電波工学複合体及び水中音響兵装を装備する。
プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は、ロシア内陸部に位置するタタールスタン共和国の『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年2月26日に起工され、2017年7月23日に進水し、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地で海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]


就役後、ノヴォロシースク海軍基地で乗組員の慣熟訓練を行ない、2019年1月9日にはダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはダメージコントロール訓練を行なった]
その後も基地での各種訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上訓練の準備を進めている]
2月25日、「ワシーリー・ブイコフ」は海上での戦闘訓練を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上で砲撃訓練を行なった]
3月7日には、砲撃訓練の他に、有翼ミサイル「カリブル」の模擬発射訓練も行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で戦闘訓練を行なった]
3月8日にはトルコ海軍の艦との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海東岸で合同演習を行なった]
3月20日にはノヴォロシースク海軍基地で小型対潜艦「エイスク」(1990年2月28日就役)と共に対空戦闘訓練を行ないました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年3月20日9時23分配信
【ノヴォロシースク海軍基地の艦の乗組員は演習中に対空防衛の問題へ取り組んだ】
3月21日、「ワシーリー・ブイコフ」はノヴォロシースク海軍基地でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースクでダメージコントロール訓練を実施した]
3月27日にはノヴォロシースク沖で実弾射撃演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク沖で射撃訓練を実施した]
4月5日にセヴァストーポリへ入港しました。

5月中旬に出航し、5月21日にセヴァストーポリへ帰港しました。

6月10日、「ワシーリー・ブイコフ」はセヴァストーポリを出航し、バルト海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはバルト海へ向かった]
6月11日には黒海と地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する]
その後、地中海へ入って同海域を西進し、6月18日には北アフリカのスペイン領セウタへ寄港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタへ寄港した]


6月20日にセウタを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはスペインの飛び地セウタを去った]
「ワシーリー・ブイコフ」は6月21日にジブラルタル海峡を通過し、大西洋へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフはジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]
6月25日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは英仏海峡へ入った]
この時、グレートブリテン海軍の最新鋭哨戒艦「フォース」が「ワシーリー・ブイコフ」を追跡しました。

その後、「ワシーリー・ブイコフ」はバルト海へ入り、7月初頭にクロンシュタットへ到着しました。

7月10日の「ワシーリー・ブイコフ」
7月28日の『ロシア海軍の日』の主要海軍パレード(クロンシュタット及びサンクトペテルブルクのネヴァ川の観艦式)では、クロンシュタットの観艦式へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】
主要海軍パレードが終わった後、クロンシュタットを出航してバルト海を去り、8月8日までに再びラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
今回もグレートブリテン海軍の哨戒艦「フォース」が追跡しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭哨戒艦ワシーリー・ブイコフは再び英仏海峡を通過した]
今後、「ワシーリー・ブイコフ」は黒海の母港(ノヴォロシースク)へ戻ります。
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