ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月14日16時54分配信
【練習艦「ペレコプ」は北海へ入った】
生徒を乗せて遠洋練習航海任務を遂行しているバルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は、航海士航海の段階の1つとしてヨーロッパとグレートブリテンを隔てる海峡ゾーンを通過した。
生徒は、伝統的に船舶航行が活発なパ・ド・カレー海峡及びラマンシュ海峡を通航する際、当直士官及び当直航海士乗組員の職務を代行する事により、良い経験を得た。
遠距離海上航海は、ロシア連邦国防省の海軍教育学校生徒の海上実習実行の枠組みで行なわれている。
将来の海軍士官は、艦上で、特に通信及び航海術に関する練習プログラムを遂行している。
練習艦が次に寄港する港は、クロンシュタットである。
練習艦「ペレコプ」は7月31日にセヴァストーポリから出航した。
その航海ルート上で、黒海及び黒海海峡、地中海、ジブラルタル海峡、大西洋、ラマンシュ海峡、北海及びバルト海を通行する。
遠距離海上航海は、ロシア連邦国防省の海軍教育学校生徒の海上実習実行の枠組みで行なわれている。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年7月5日、「ペレコプ」はクロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]
7月7日、「ペレコプ」はバルチースク基地へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]
7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]
その後、「ペレコプ」は北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
「ペレコプ」は地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]
7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]
8月初頭に北アフリカのスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]
8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】
その後、「ペレコプ」はビスケー湾とラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
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