ロシア海軍の新世代掃海艦イワン・アントノフは黒海艦隊基地へ回航される

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月19日10時54分配信
【黒海艦隊の最新海洋掃海艦「イワン・アントノフ」はセヴァストーポリへの移動を行なう】
最新のプロジェクト12700海洋掃海艦「イワン・アントノフ」は、バルト艦隊から黒海艦隊の基礎駐留地点-セヴァストーポリ英雄市への移動を行なう。
これまでに、艦の乗組員はサンクトペテルブルクの主要海軍パレードへ参加した。
現在、掃海艦は北海に在り、更に大西洋へ出る為、ラマンシュ海峡へ向かっている。
艦にとって、これは初めての艦隊間移動であり、この間に乗組員には5000海里以上の航行と、その用途に沿った一連の艦上演習が控えている。
[参照]
プロジェクト12700海洋掃海艦の最初の生産艦「イワン・アントノフ」は、『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、2018年に進水し、2019年1月に黒海艦隊へ受け入れられた。
新世代対機雷防衛艦は、最新の機器、水中音響ステーション、様々なタイプの海洋機雷を破壊する為の遠隔操作及び自動水中装置を装備する。
[プロジェクト12700アレクサンドリト掃海艦]
プロジェクト12700掃海艦の3番艦の船体形成作業は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]
2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された]
2018年4月25日、「イワン・アントノフ」は進水しました。
[ロシア海軍のアレクサンドリト級掃海艦3番艦イワン・アントノフは進水した]
進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
2018年7月18日の「イワン・アントノフ」

2018年8月11日の「イワン・アントノフ」

当初、「イワン・アントノフ」は、2018年9月末までにロシアの内陸水路経由でサンクトペテルブルクから黒海へ回航される予定だったのですが、実行には移されませんでした。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型掃海艦イワン・アントノフは2018年9月に黒海へ回航される]
「イワン・アントノフ」は9月18日に造船所の岸壁を離れて出航し、ラドガ湖での航行試験を開始しました。


ラドガ湖で試験中の「イワン・アントノフ」

ラドガ湖での試験は10月初頭に完了し、10月8日には造船所の岸壁へ戻りました。

11月1日に造船所の岸壁を離れ、今度はバルト海へ出航しました。
11月6日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。

11月11日にバルチースクを出航し、バルト海での航行試験を開始しました。


11月14日にバルチースクへ帰港しました。

その後も洋上試験は続けられ、2018年12月29日に完了しました。
「イワン・アントノフ」(601)とプロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」(507)

2019年1月26日、「イワン・アントノフ」は、正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
[新世代掃海艦イワン・アントノフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
7月28日の『ロシア海軍の日』には、サンクトペテルブルクのネヴァ川の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】
就役後もバルト海に留まっていた「イワン・アントノフ」でしたが、2019年8月中旬に黒海艦隊基地への移動を開始しました。
「イワン・アントノフ」は、黒海艦隊のクリミア海軍基地へ編入されます。
[ロシア海軍黒海艦隊のクリミア海軍基地は再編された]
クリミア海軍基地の指揮下には、第41ロケット艇旅団、第68水域保護艦旅団、第197揚陸艦旅団が在りますが、「イワン・アントノフ」は、第68水域保護艦旅団の第418掃海艦大隊へ所属する事になるでしょう。
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