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ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)で戦闘演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年8月24日13時0分配信
【小型ロケット艦「ウグリーチ」乗組員は地中海で演習を実施した】

遠方作戦ゾーンの海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行している小型ロケット艦「ウグリーチ」は、地中海で複合演習を実施した。

戦闘訓練計画に沿って「ウグリーチ」乗組員は、単艦での「敵」水上艦との戦闘実施の方法及び海上移動中の艦の組織的対空防衛へ取り組んだ。

演習中、水上及び空中目標への砲射撃が実施され、更には、敵の空中攻撃を回避する目的での複合電波電子戦闘における妨害の設置の為の乗員の行動の方法へ取り組んだ。

更に、艦上航空隊と連携して船員は潜水艦の捜索及び追尾の訓練を実施した。

艦は、地中海での任務遂行を継続する。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の2番艦「ウグリーチ」は、ロシア内陸部ゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2011年7月22日に起工され、2013年4月10日に進水し、2014年7月27日に就役し、カスピ小艦隊へ編入されました。

2015年10月7日、カスピ小艦隊ロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」は、カスピ海南方からシリアテロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計26基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

この4隻は、2015年11月20日にもカスピ海南方からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)の拠点へ合計18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

その後はカスピ海で行動し、2016年9月9日には海上標的へ「カリブル」を発射しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月9日6時9分配信
【カスピ小艦隊の艦はミサイル「カリブル」の射撃演習を実施した】

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就役以来カスピ海から出た事が無かった「ウグリーチ」でしたが、7月中旬に黒海へ回航され、7月15日にはボスポラス海峡へ入りました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の小型ロケット艦ウグリーチは地中海東部(シリア沖)へ行く]

その後、「ウグリーチ」地中海東部(シリア沖)へ到着しました。

2019年7月28日の『ロシア海軍の日』にはタルトゥース観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部(シリア沖)に滞在しており、8月24日には戦闘訓練を行ないました。


現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
この内、大型揚陸艦シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に従事しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」
2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「スタールイ・オスコル」2019年4月末から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」2019年7月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」:2019年8月下旬から地中海東部に滞在

海洋掃海艦「コヴロヴェツ」2019年7月上旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「キルディン」:2019年6月初頭から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」2019年6月末から地中海東部に滞在
工作船PM-138:2019年6月末から地中海東部に滞在
対水中工作艇「スヴォーロヴェツ」2019年5月下旬から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年7月下旬から地中海東部に滞在

[カスピ小艦隊]
小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」
2019年6月中旬から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「ウグリーチ」2019年7月中旬から地中海東部に滞在
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