新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」、2014年春に就役?

ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
【海軍の新たな艦】
筆者アンドレイ・ガブリリェンコ、2012年11月22日19時45分配信
サンクトペテルブルクの株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造中のプロジェクト22350多用途フリゲートのトップ「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・ゴルシコフ」は、再来年春にロシア海軍へ引き渡せるだろう。
『インタファクス-AVN』によると、来年春、北方艦隊将兵は同艦へ乗り込み、5月には係留試験を開始する予定である。
2013年11月、フリゲートは工場航海試験へ出発しなければならない。
それが成功した場合、国家受領試験が開始される。
スケジュールによると、同艦はクリスマスの祭日に海軍の編制へ加入しなければならないが、2014年春にずれ込む可能性が高い。
このフリゲートは、ポスト・ソヴィエト連邦時代に建造される最初の遠海ゾーン艦である。
その建造には、約30パーセントの新技術や新開発が取り入れられている。
海軍がこの艦を受領してから丁度1年後、プロジェクト22350フリゲートの最初のシリーズ艦「アドミラル・カサトノフ」が受領されるだろう。
プロジェクト22350多用途フリゲートは、近海及び遠海における戦闘行動の為に設計されており、更には大洋ゾーンでの任務遂行にも参加できる。
フリゲートの排水量は約4500トン、最大長-約130メートル、最大幅-約16メートル、航続距離-約4000海里、耐航性に制限は無い。
艦には、砲及びミサイルが装備され、ヘリコプターが配置される。
同艦は、北方計画設計局で設計された。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は、契約に基づいて2020年までに6隻のプロジェクト22350フリゲートを建造し、引き渡さなければならない。
この会社は、我々の海軍の為、他にも戦闘艦を建造している。
その中でも、新たなプロジェクト20380コルベット「ボイキー」は、バルト艦隊の海上射爆地場で実施された工場航海試験の第1段階を完了した。
試験段階の期間中、セルゲイ・リプスキー2等海佐が指揮する同艦の乗組員は、企業(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)の代表と共同で艦のシステム及び機器の海洋における動作状態を点検した。
具体的には、動力装置、操舵設備、補助機器、通信及び航海装置、揚錨設備が点検された。
艦の速力、機動性及び振動試験が行なわれた。
近い内に同艦には100mm砲装置が設置される予定であり、その後、第2段階の工場航海試験の為にバルチースクへ移動する。
それ(第2段階の工場航海試験)は2012月に完了すると見られており、その後、国家受領試験が開始される。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
プロジェクト22350フリゲートの1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ)は、2006年2月1日に起工され、2010年10月28日に進水しました。
現在、サンクトペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の岸壁で艤装工事が進められています。
以前、建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」総取締役アレクサンドル・ウシャコーフは、「アドミラル・ゴルシコフ」の航海試験が2013年第4クオーター(10月以降)に開始されると発言しました。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する]
今回の記事によると、工場航海試験は11月に開始されるとの事です。
その後、国家受領試験が行なわれ、これをパスしたらロシア海軍へ引き渡されます。
現行のスケジュールによると、「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年のクリスマス(12月25日)にロシア海軍へ引き渡される事になっているようですが、実現する見込みは薄くなってきました。
「アドミラル・ゴルシコフ」の乗組員は北方艦隊の将兵で構成されているので、同艦は就役後、北方艦隊へ配備される可能性が高いでしょう。
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