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特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは2020年6月に洋上試験を開始し、同年9月にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月9日20時38分配信
【特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」の(ロシア)海軍への引き渡し時期が伝えられた】
セヴェロドヴィンスク、9月9日-ロシア通信社ノーボスチ

特殊用途原子力潜水艦「ベルゴロド」は2020年6月に試験の為に出航し、同年9月に海軍へ引き渡される。
『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコは報道陣へ伝えた。

「艦の試験は既に始まっており、現在、潜水艦の艤装及び係留試験が行なわれております。
国防省が承認した作業スケジュールにより更なる仕上げが行なわれ、その作業は、全ての段階がスケジュールに厳密に沿って進められます」

彼は話した。

『セヴマシュ』のトップは、「ベルゴロド」の出航は2020年6月15日に計画されている事を明らかにした。

「契約に沿って、同年9月には受領証書への署名が行なわれます」
彼は付け加えた。



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プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII)原子力水中巡洋艦K-329「ベルゴロド」は、1992年7月24日にセヴェロドヴィンスク市生産合同『北方機械製造事業』(セヴマシュ)で起工されましたが、2006年に完成度80パーセント程度で建造工事は凍結されました。
[オスカーII型原潜最終艦、建造中止?]
[未完のオスカーII型原潜ベルゴロド]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」の建造は停止される]

その後、「ベルゴロド」特殊用途原潜へ改造されることになりました。
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は特殊作戦母艦として完成する]
[オスカーII級原潜「ベルゴロド」は完成する]
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2012年12月20日、「ベルゴロド」は、原子力調査潜水艦プロジェクト09582として、『セヴマシュ』で改めて「起工」されました。
[調査原潜プロジェクト09852は起工された]
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当初、「ベルゴロド」は、2018年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、その後、引き渡しは延期され、2018年末までの進水予定も実現しませんでした。
[原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の為の原子力科学調査潜水艦ベルゴロドは2018年末までに進水する]

「ベルゴロド」の乗組員チームは2018年秋までに編成されたようです。
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドの乗組員は既に編成されている]

「ベルゴロド」は、無人潜水艇「クラヴェシン-2」などの有人或いは無人の各種潜水艇を搭載します。
[ロシア海軍の新型無人潜水艇クラヴェシン-2の試験はクリミア半島のフェオドシヤで行なわれている]

この他、現在開発中の大洋多目的システム「ポセイドン」の搭載母艦としての役割も果たします。
[大洋多目的システム「ポセイドン」]
[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドはスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンを搭載する]

2019年4月23日、「ベルゴロド」『セヴマシュ』で進水しました。

[ロシア海軍の為の特殊用途原子力潜水艦ベルゴロドは進水した]

「ベルゴロド」『セヴマシュ』の岸壁で艤装と係留試験が行なわれ、2020年6月15日から洋上試験が始まります。
この時、「ポセイドン」の洋上試験も行なうようです。
[ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドン及び搭載潜水艦の洋上試験は2020年末頃までに完了する]

「ベルゴロド」ロシア海軍への引き渡しは、2020年9月末に予定されています。
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