ロシア海軍の為の新型対潜ミサイル"オトヴェート"の試験は2020年に完了する
- カテゴリ:ロシア海軍の艦載兵器

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2019年9月11日16時2分配信
【対潜複合体「オトヴェート」の国家試験は2020年に完了する】
サンクトペテルブルク、9月10日-ロシア通信社ノーボスチ
潜水艦撃破の為に意図されている将来対潜ミサイル複合体「オトヴェート」の国家試験は2020年に完了する。
ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、防衛企業~コンツェルン『ギドロプリボル』及び国立研究センター『エレクトロプリボル』訪問後に報道陣へ伝えた。
「『ギドロプリボル』は、今年に将来対潜複合体オトヴェートの試験量産へ着手します。
この複合体の国家試験の完了は来年に計画されています」
彼は言った。
彼によると、複合体「オトヴェート」は、コルベット、フリゲート、重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を含む巡洋艦クラスの新造及び近代化される水上艦へ装備される。
「複合体は、潜在敵の潜水艦の破壊の為に意図されております。
弾頭部分はミサイルから分離した後、潜水艦が居ると推定される海域へ降り、自動モードで進入し、それを撃破します」
クリヴォルチコは話した。
コンツェルン『ギドロプリボル』は、海上で戦闘を行なう兵器を開発及び量産するロシア国防省の為の一連の国家契約を履行している。
この将来魚雷及び機雷兵器、更には様々な用途のロボット水中装置を開発している。
現在、ロシア海軍の新世代水上戦闘艦の為の新たな対潜兵器として、対潜・対魚雷複合体「パケート-NK」が配備されています。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]
「パケート-NK」(324mm短魚雷)は、プロジェクト20380/20385コルベット、プロジェクト22350フリゲートに装備されており、今後は、近代化改装される重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」、建造が始まったプロジェクト20386コルベット、将来に建造される原子力駆逐艦「リデル」級にも装備されます。
今回、ロシア国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ氏は、新型対潜兵器「オトヴェート」の存在を初めて明らかにしました。
クリヴォルチコ氏の発言を見る限り、「オトヴェート」は、弾頭部分に魚雷を装備する対潜ミサイルのようです。
おそらくは、ソ連邦時代に開発された対潜ミサイル「ラストルブ」や「ヴォドパード」の後継でしょう。
対潜ミサイル「ラストルブ」
対潜ミサイル「ヴォドパード」
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