ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクは太平洋で長距離対艦ミサイルグラニート""を発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2019年9月16日2時27分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「オムスク」は有翼ミサイルで太平洋の標的を撃破した】
戦闘訓練計画に沿って、太平洋艦隊の有翼ミサイル原子力水中巡洋艦「オムスク」は、演習目的で太平洋において水上標的への有翼ミサイル発射を行なった。
対艦有翼ミサイル「グラニート」は、約350km離れた仮想敵水上艦を模した標的船を成功裏に撃破した。
射撃実施海域の閉鎖は、太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊及びロシア北東軍集団の戦闘艦及び補助船、更には艦隊海上航空隊の対潜航空機と戦闘機MiG-31により保障された。
以前、太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と、ロケット艇R-14とR-18から成るロケット艇打撃グループは、この海域で有翼ミサイル複合体「ヴルカーン」と有翼ミサイル「モスキート」の発射を成功裏に実施し、それぞれ約500kmと130km離れた目標を撃破した。
部隊の行動の統制は、複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」により行なわれた。

ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【K-186「オムスク」 プロジェクト949A】
プロジェクト949A「アンテイ」(オスカーII級)巡洋潜水艦K-186は、1989年7月13日にセヴェロドヴィンスクの北方機械製造事業(セヴマシュ)で起工され、1993年5月8日に進水、1993年12月10日にロシア海軍へ納入され、同年12月15日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。
この間、1992年7月3日付で「原子力水中巡洋艦」へ分類変更され、1993年4月13日には「オムスク」と命名されました。
(合わせて同名の都市との後援協定を締結)
1994年1月21日に赤旗北方艦隊に編入され、ザーパドナヤ・リッツァ基地へ配備されました。

1994年9月14日付で赤旗太平洋艦隊へ転属し、同年8月18日から9月10日にザーパドナヤ・リッツァ基地からカムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ移動しました。
2007年~2008年にボリショイ・カーメニ市の極東工場『ズヴェズダー』でオーバーホールを行ないました。
2008年7月25日の『ロシア海軍の日』にはウラジオストクの観艦式へ参加しました。

2010年7月~8月には戦略演習「ヴォストーク-2010」へ参加しました。
2012年12月末に遠距離航海から帰投しました。
[オスカーII級原潜オムスクはヴィリュチンスク基地へ戻った]
2014年9月には戦略演習「ヴォストーク-2014」へ参加しました。
2015年に再び極東工場『ズヴェズダー』へ回航され、修理及び近代化改装工事が始まりました。

2019年5月に日本海で航行試験を行なった後、6月29日に太平洋艦隊へ引き渡され、現役に復帰しました。
[近代化改装を終えた原子力水中巡洋艦オムスクはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
「オムスク」の近代化改装の具体的な内容には触れられていませんが、おそらくは艦の寿命延長や核燃料の交換、一部の機器の更新などでしょう。
現役に復帰した「オムスク」は、7月28日の『ロシア海軍の日』にウラジオストクの観艦式へ参加した後、8月9日にカムチャツカ半島の母港ヴィリュチンスクへ帰投しました。
[近代化改装を終えたロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクはカムチャツカ半島の基地へ戻った]
沿海地方に駐留するロシア太平洋艦隊の水上戦闘艦は、オホーツク海へ移動して8月末から演習を行なっており、9月14日にはナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」とロケット艇R-14、R-18が、太平洋側へ移動して対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]
そして9月16日、同じ海域で「オムスク」が対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。
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