ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは最終洋上試験を開始した

『タス通信』より
2019年10月4日20時49分配信
【プロジェクト636.3潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は国家試験の為に海へ出た】
サンクトペテルブルク、10月4日/タス通信
サンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造された太平洋艦隊の為の1隻目のプロジェクト636.3潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、国家試験の為に海へ出た。
同社広報サービスは発表した。
「国家委員会は、艦の基本的なパラメータ、全ての艦内構造、水中音響複合体及び航法機器を含む機構及び機器が技術的特性に沿っている事を点検します。
プログラムでは、潜航、様々な航行モードでの潜水艦の操縦性の評価が提示されます。
『アドミラルティ造船所』は、国家試験を、試験完了まで艦が工場へ戻らずに1つの段階で実施する事を計画しております」
広報サービスは発表した。
プログラム遂行後、「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、塗装及び仕上げの清掃の為に工場へ入り、国家受領委員会は、受領証書を整える。
艦の工場航行試験は8月~9月に実施された。
『アドミラルティ造船所』は、太平洋艦隊の為の6隻の潜水艦建造の契約を2016年9月にロシア国防省と締結した。
潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は3月28日に『アドミラルティ造船所』で進水した。
木曜日、同社の総取締役アレクサンドル・ブザコフは、潜水艦の受領-納入証書への署名は11月25日までに計画されていると述べた。
プロジェクト636.3(ワルシャワンカ)は、第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属する。
これは、世界で最も低騒音の1つであると見られている。
これは、20ノットの水中速力の発揮と、およそ300メートルまでの潜航が可能であり、自立航行期間は45日間に達する。
潜水艦の乗組員は52名、水中排水量は約4000トン、ミサイル複合体「カリブル」で武装する。
『アドミラルティ造船所』は造船分野の基盤企業であり、ロシアの通常動力潜水艦建造センターである。
現在、ロシア海軍の為の2つの潜水艦シリーズを建造している。
更に、海軍の為の哨戒砕氷艦シリーズ、大型冷凍トロール漁船シリーズ、自走氷上プラットフォーム「セーヴェルヌイ・ポリュス」を建造している。
11月5日、『アドミラルティ造船所』は315年目の創立記念日を迎える。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、現在、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)
黒海艦隊の06363は、既にシリアで有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦が『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]
2017年7月28日に最初の2隻~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはサンクトペテルブルクで進水した]
その後、『アドミラルティ造船所』で艤装が行なわれ、8月16日に最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは洋上試験を開始した]
8月19日には最初の潜航試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航試験を行なった]
その後も航行試験は続けられ、9月17日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは2019年10月初頭から国家試験を開始する]
10月4日、「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、次の洋上試験(国家試験)の為に出航しました。
国家試験完了後、ロシア海軍への引き渡しが準備されます。
「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2019年に2隻の巡航ミサイル"カリブル"搭載艦を受け取る]
この他、太平洋艦隊所属のプロジェクト877潜水艦の一部も近代化改装が行なわれています。
[近代化改装を終えた潜水艦コムソモリスク・ナ・アムーレはロシア海軍太平洋艦隊へ再就役した]
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された
- ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは最終洋上試験を完了した
- ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは最終洋上試験を開始した
- ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは2019年10月初頭から国家試験を開始する
- ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはバルト海で潜航試験を行なった
スポンサーサイト