ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した
- カテゴリ:プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)
『タス通信』より
2019年10月9日21時41分配信
【潜水艦「コルピノ」の「カリブル」は黒海で地上及び水上目標を撃破した】
モスクワ、10月9日/タス通信
潜水艦「コルピノ」は有翼ミサイル「カリブル」の射撃を実施した。
国防省が水曜日に公表した声明では、こう述べられた。
「黒海艦隊の潜水艦コルピノ乗組員は、黒海エリアの戦闘訓練射爆場で沿岸及び海上目標へミサイル"カリブル"の射撃を実施しました。
ミサイルの発射は、水中位置から行なわれました」
当局は指摘した。
国防省が説明したように、ミサイルは、オプーク射爆場地域及び黒海の海上射爆場の1つへ設置された目標を成功裏に撃破した。
更に国防省は、射撃の安全を保障し、危険海域を閉鎖する為、20隻の戦闘艦及び補助船、更には黒海艦隊海上航空隊の航空機が参加した事を強調した。
黒海艦隊の為の6隻から成るプロジェクト636.3潜水艦シリーズは、『統合造船業営団』へ加入しているサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造された。
同プロジェクト潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を搭載する。
「コルピノ」を含む「黒海」潜水艦シリーズの内の数隻は、ロシア地中海戦隊に加わっている時、シリアのテロリストへ打撃を与える為、このミサイルを使用した。
プロジェクト06363通常動力潜水艦の6番艦B-271「コルピノ」は、5番艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」共に2014年10月30日に起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは起工された]
2016年5月31日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは進水した]
2016年8月19日、航行試験を開始する為にサンクトペテルブルクより出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノは航行試験を開始した]
航行試験終了後、2016年11月24日にロシア海軍へ引き渡され、正式の就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催されました。
[黒海艦隊の為の第6のプロジェクト06363潜水艦コルピノはロシア海軍へ就役した]
就役後もバルト海で慣熟訓練を行ない、2017年7月30日の「ロシア海軍の日」にはクロンシュタットの観艦式へ参加しました。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
2017年8月中旬、先に就役した同型艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)と共に黒海艦隊基地へ向けて出航し、8月16日には北海へ入りました。
[ロシア海軍の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは黒海艦隊基地へ向かった]
2017年8月28日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海へ入った]
2017年9月1日には地中海東部に展開する他のロシア海軍艦船と共に各種の演習を行ないました
[ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海で演習を行なう]
2017年9月14日、「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ初めて計7基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリアのデリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイルを発射した]
2017年10月5日、「コルピノ」と「ヴェリキー・ノヴゴロド」は、シリア政府軍の攻勢を支援する為、再びデリゾールのISIL施設へ計10基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノはシリア政府軍の攻勢を支援する為、デリゾールのISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2017年11月3日、「コルピノ」は、シリアのアブ・カマルへ計6基の「カリブル」を発射しました。
(同時にロシア航空宇宙軍の爆撃機Tu-22M3が空爆)
『タス通信』より
2017年11月3日17時17分配信
【ロシア軍のTu-22M3と潜水艦「コルピノ」はシリアの『イスラム国』戦闘員へ打撃を与えた】

「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、2017年9月~11月に合計29基の「カリブル」を発射していますが、無論、2隻合わせても、これだけの「カリブル」を一度に搭載する事は出来ないので、1回発射する度にシリアのタルトゥースへ寄港してミサイルを補充していたようです。
結局、「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」は、地中海東部に滞在し続ける事になり、2018年3月~4月には、予備の乗組員チームと交代しました。
それから約1年後の2019年4月30日、「コルピノ」は地中海を去り、ダーダネルス海峡へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノは地中海を去った]
5月3日、「コルピノ」はノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦コルピノはノヴォロシースクへ到着した]
10月7日、黒海で演習を行なう為、黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」、小型対潜艦「カシモフ」、「スーズダレツ」などと共に出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年10月7日13時13分配信
【黒海艦隊の10隻以上の艦及び支援船は演習実施の為に出航した】
そして10月9日、「コルピノ」は沿岸目標及び水上目標へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
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