ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は試験の為に白海へ到着した

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年10月17日14時32分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は白海へ試験の為に到着した】
プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、国家試験を続ける為、10月中旬に白海へ到着した。
2名の情報提供者~(造船)分野及び海軍の~は、『Mil.Press FlotProm』へ話した。
艦は北方艦隊への艦隊間移動を行なう為、今月初頭にバルチースクから出航したと対談者の1人は付け加えた。
この時までに、乗組員と試験実施チームは、航法システム、通信システム、電波位置測定システムを点検した。
国家試験の今後の部分は、白海エリアの北方艦隊の海上戦闘訓練射爆場で実施される。
これには、高精度兵器の発射も含まれる。
海軍の情報提供者は、「カサトノフ」の試験は、シリーズのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」よりも早く行なわれている事を強調した。
フリゲートを建造した『北方造船所』は、試験は遅れていると話した。
北方艦隊広報サービスは認めなかったが、白海で艦が試験を行なうという情報には反論しなかった。
『Mil.Press FlotProm』が部門から説明されたように、聖アンドレイ旗掲揚までのフリゲートの試験の経緯は建造工場~『北方造船所』により明らかにされる。
「アドミラル・カサトノフ」は、2019年10月~11月に海軍への引き渡しが計画されている。
[『Mil.Press FlotProm』参照]
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦であり、『北方計画設計局』により開発された。
同艦は2009年11月26日に起工され、2014年12月12日に進水した。
艦は2018年12月21日に初めて試験へ出発した。
プロジェクト22350フリゲートの満載排水量は5400トン、全長135メートル、幅16メートル。
艦は29ノットの速力を発揮する。
自立航行期間は30日、航続距離は4500海里。乗組員170名および20名の海軍歩兵隊員。
主要打撃兵器は、有翼ミサイル複合体「カリブル-NK」である。
1等多目的フリゲート・プロジェクト22350の2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]
起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]
『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]
2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」へ「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」と「カリブル」の汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]
2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]
フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)
2019年4月21日、「アドミラル・カサトノフ」は2回目の工場航行試験を開始しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は2回目の洋上試験を開始した]

その後、大祖国戦争(1941年6月22日のナチスドイツ軍によるソ連侵攻開始から1945年5月9日のベルリン占領までのソ連-ドイツ戦争のロシア側公式呼称)の勝利74周年の祝賀行事へ参加する為、一時バルチースクへ戻りました。
「アドミラル・カサトノフ」は5月9日の戦勝記念日をバルチースク軍港で祝いました。
その後、洋上試験を続ける為、再びバルト海へ出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"とコルベット"グレミャーシチー"はバルト海で洋上試験を続ける]
その後、物資補充の為に一旦バルチースクへ戻り、5月29日に出航しました。
[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で洋上試験を行なっている]
6月4日には、同じくバルト海で洋上試験中のプロジェクト23130中型海洋給油船「アカデミック・パシン」から洋上給油を受けました。

[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンはバルト海で最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"への洋上給油を行なった]
6月20日までに洋上試験の第2段階は終了し、建造元の『北方造船所』へ戻りました。

[ロシア海軍最新鋭のフリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験の第2段階を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]
「アドミラル・カサトノフ」は、2019年7月10日~14日にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロンIMDS-2019で展示されました。


そしてサンクトペテルブルクで7月28日に行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年7月28日14時37分配信
【ロシアは『海軍の日』を迎えた】
8月23日、「アドミラル・カサトノフ」は洋上試験を再開する為に出航しました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"は洋上試験を再開した]
その後もバルト海で試験は続けられ、9月20日にはバルト艦隊航空隊の航空機を目標にしたレーダーの動作試験が行なわれ、翌9月21日には、A-192M130mm単装速射砲及び30mm高射機関砲「パラシ」の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバルト海で射撃試験を実施した]
バルト海で試験試験を行なっていた「アドミラル・カサトノフ」でしたが、10月上旬にバルト海を出て北方へ向かい、10月中旬に白海へ到着しました。
但し、ロシア海軍の公式筋からは何の発表も有りませんが・・・
「アドミラル・カサトノフ」は、白海で有翼ミサイル「カリブル」の発射試験を行なうようです。
「アドミラル・カサトノフ」は、2019年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年12月にロシア海軍へ引き渡される]
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