ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ到着した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月22日9時31分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」はウラジオストクへ到着した】
本日、バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は、海軍総司令部の決定により送り出された遠距離航海士航海の枠組みでウラジオストクへ到着した。
練習艦には、海軍軍事科学研修センター『海軍アカデミー』の第2、第4コース及びS.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校の118名の生徒、更にはナヒーモフ海軍学校ウラジオストク分校の11クラスの50名以上の生徒が乗っている。
航海指揮官である追加教育軍学校副校長オレグ・イグナシュク1等海佐は、航海が複雑な天候条件下において、移動ルートを全く変更せずに行なわれた事を指摘した。
将来の士官は、7000海里以上に渡り北方海上航路を通過する機会を得て、セヴェロモルスク、アルハンゲリスク、チクシ、ぺヴェク、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー、コルサコフへ到着し、大いに価値ある実地経験を得た。
「ペレコプ」で将来の士官は、航海士学科の知識を確実なものとし、北極の高緯度を含む困難な航海環境下での艦の制御の技量を向上させ、更には士官及び航海士当直義務の代役を務めた。
太平洋艦隊の艦船岸壁の埠頭の練兵場で、太平洋艦隊水上艦連合部隊の要員、練習艦の乗組員、生徒及びナヒーモフ学校生の隊列の行進が行なわれた。
会合中に「ペレコプ」艦長ローマン・パホーモフ2等海佐には、伝統により、任務を成功裏に遂行した証である子豚の丸焼きが贈られた。
歓迎式典は、太平洋艦隊将兵及びバルト艦隊将兵の合同行進で完了した。
本日、生徒及びナヒーモフ学校生は、ウラジオストクで艦から降り、自身の学校へ戻る。
計画によると「ペレコプ」は、ウラジオストクへ停泊して物資を完全な基準まで補充した後、遠距離航海を続ける。
2018年に練習艦「ペレコプ」は250日間にわたる遠距離航海を行ない、40000海里以上を進み、初めて北方海上航路を通過した。
「ペレコプ」では、1000名以上の海軍研修学校の生徒が実習を行なった。
今回の航海で、同艦は8月23日にクロンシュタットから出航した。

プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)

[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
2019年7月5日、「ペレコプ」はクロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]
7月7日、「ペレコプ」はバルチースク基地へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]
7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]
その後、「ペレコプ」は北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
「ペレコプ」は地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]
7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]
8月初頭に北アフリカのスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]
8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】
その後、「ペレコプ」はビスケー湾とラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]
北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]
8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]
その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]
9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]
9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]
9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]
9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]

9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]
「ペレコプ」は北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]
10月3日、「ペレコプ」はカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]
「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンのコルサコフ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった]
10月20日にコルサコフへ短期間寄港した後、10月22日にウラジオストクへ到着しました。
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