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ロシア海軍太平洋艦隊の艦船はオホーツク海での演習を終えて母港へ戻る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年10月23日3時50分配信
【太平洋艦隊の艦はカムチャツカで一連の演習へ参加した後にウラジオストクへ戻る】

戦闘訓練計画に沿って、この2週間にカムチャツカ半島沿岸で任務を遂行した太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦船は、沿海地方の恒久駐屯場所へ戻る。

統制艦「マルシャル・クルイロフ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、ロシア北東軍集団の艦及び航空隊と太平洋艦隊潜水部隊と共に、オホーツク海及び太平洋海域で一連の計画戦術演習へ関わった。

演習中、実地戦闘訓練遂行における仮想敵水上艦へミサイル打撃を与える問題、仮想敵空中攻撃手段の攻撃から戦闘艦支隊の集団防衛の任務、対潜活動へ取り組んだ。

艦は、最近の戦略指揮参謀演習『グロム-2019』へ関与し、チュクチでの初めての沿岸ミサイル複合体「バスチオン」の射撃実施を保障した。

沿海地方多種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・ヤクシェフ少将は、全ての与えられた任務は完全に遂行された事を指摘し、指揮下の部隊の行動の巧みさと正しさを高く評価した。



2019年8月15日午前5時頃、ロシア海軍スラバ級ミサイル巡洋艦、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦、ウダロイI級駆逐艦宗谷海峡を通過し、オホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月15日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
スラバ級ミサイル巡洋艦(011):ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(太平洋艦隊旗艦)
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦(715):戦隊水雷艦「ブイストルイ」
ウダロイI級駆逐艦(564):大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」


8月24日~25日、ウダロイI級駆逐艦、ステレグシチー級フリゲート、タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇、タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇、マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2019年8月26日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
ウダロイI級駆逐艦(548):大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」
ステレグシチー級フリゲート2隻:コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」(333)、「グロームキー」(335)
タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇2隻:大型ロケット艇R-14(924)、R-18(937)
タランタルII級ミサイル護衛哨戒艇:大型ロケット艇R-79(995)
マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦:複合測量艦「マルシャル・クルイロフ」


これらの艦船は、8月27日にオホーツク海で演習を行ないました。
"[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はオホーツク海で演習を行なった]

8月29日にはカムチャツカ半島の軍港(おそらくペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ到着しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊水上艦艇部隊はカムチャツカ半島へ到着した]

9月初頭、先にオホーツク海へ入っていたナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と、後から入った大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、オホーツク海対艦ミサイルの迎撃演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はオホーツク海の演習で高射ミサイルを発射した]

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9月3日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、太平洋側(つまりクリル諸島の南側の海域)へ移動して対潜戦闘訓練を行ないました。

9月4日、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、引き続き太平洋側で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭コルベット"ソヴェルシェーンヌイ"と"グロームキー"は太平洋上で対潜戦闘訓練を行なった]

9月5日、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」は、カムチャツカ沖で海上標的への砲撃訓練を行ないました。
同日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」駆逐艦「ブイストルイ」は、カムチャツカ沿岸への対地砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上戦闘艦はカムチャツカ半島で砲撃訓練を行なった]

9月7日夜~9月8日未明、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」、コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」は、アヴァチンスキー湾に停泊中、水中工作部隊の襲撃を撃退する訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦2隻とコルベット2隻はカムチャツカ沖で水中工作部隊の撃退訓練を行なった]

9月14日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」ロケット艇R-14、R-18は、太平洋側へ移動して対艦ミサイルを発射しました。
(「ワリャーグ」超音速長距離対艦ミサイル「ヴルカーン」R-14R-18超音速中距離対艦ミサイル「モスキート」を発射)
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグとロケット艇2隻は太平洋で対艦ミサイルを発射した]

「ワリャーグ」「アドミラル・パンテレーエフ」は9月下旬にウラジオストクへ戻り、10月1日にアジア-太平洋地域への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア太平洋艦隊東南アジア遠征(2019年10月-)]

他の艦船はオホーツク海に留まり、10月中旬に実施された戦略部隊の演習『グロム-2019』において、オホーツク海から弾道ミサイルを発射した戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「リャザン」(プロジェクト667BDR)のサポートに回りました。。

[戦略演習『グロム-2019』においてロシア海軍の原潜と水上艦は弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射した]

これでオホーツク海での演習は全て完了し、参加艦船は沿海地方(ウラジオストク)への帰路に就きました。
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