ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された

『タス通信』より
2018年10月18日1時6分配信
【プロジェクト885M潜水艦「カザン」の(ロシア)海軍への引き渡しは2020年末よりも前にはならない】
モスクワ、10月17日/タス通信
プロジェクト885M(コード名「ヤーセン-M」)のトップ「カザン」の海軍への引き渡しは、2020年末よりも前にはならない。
木曜日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは述べた。
「カザンには、問題が発生しているという事を御話ししておきます。
新機軸のシステムに関する一連の技術的に複雑な解決策を考慮いたしますと、来年一杯は、それに従事する事になるでしょう」
ラフマノフは、ロシア連邦機械製造連合の会議の控室で『タス通信』の質問に答え、こう話した。
彼は、一連の設計上の解決策を点検しなければならないと説明した。
『統合造船業営団』のトップは、潜水艦が今日までに国家試験の枠組みで12回以上の出航を行なった事を明らかにした。
「カザン」は、改善されたプロジェクト885M(ヤーセン-M)多目的原子力潜水艦のトップである。
同艦は2009年に『セヴマシュ』で起工され、2017年3月31日に進水した。
潜水艦は、既に「ヤーセン」シリーズ潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」が勤務している北方艦隊への加入が計画されている。
9月、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコは、「カザン」の海軍への引き渡しは来年に計画されていると述べた。
プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。

[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
「カザン」は北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]
「カザン」は2017年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]
2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]
2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。
「カザン」のロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]
「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]
しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
「ヤーセン」級シリーズ(原型1隻、改型6隻)は、2023年~2024年までに7隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]
[ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される]
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