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ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2019年11月12日13時49分配信
【小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員はミサイル複合体「カリブル」及び砲複合体の試験を成功裏に実施した】

最新の小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海エリアにおいてミサイル複合体「カリブル」及び砲複合体の試験を成功裏に実施した。

試験は、工場航行試験計画の枠組みで実施された。

艦の兵装の点検中、ミサイル複合体発射筒からのミサイル「カリブル」の模擬弾の試験発射が行なわれ、更には仮想海上および沿岸目標への砲射撃が行なわれた。

試験の結果、艦の兵装の動作に不具合は現れなかった。

以前、「イングシェチア」乗組員は、動力装置、操舵装置、補助機械、通信装置、航法システム及び他の艦載兵装システムの動作、更には様々な航行モードでの艦の航海性能、安定性及び慣性特性を点検した。

工場航行試験は、標準乗組員が造船工場の代表と共に実施し、艦の建造プロセス完了における重要な段階の1つである。
その目的は、建造された艦の基礎特性、全ての艦載装置、機構、機器が意図された技術的条件に沿っているか同課の点検である。

[参照]
小型ロケット艦「イングシェチア」
は、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する多目的艦である。

黒海艦隊の為に建造される小型ロケット艦「イングシェチア」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの8番艦である。
同プロジェクト艦は増大した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている長距離最新高精度ミサイル兵器汎用ミサイル複合体「カリブル」を装備する。
プロジェクト「ブヤン-M」の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。

「イングシェチア」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。
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