ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トヴェリはカムチャツカでダメージコントロール訓練を行なった
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2019年11月14日4時32分配信
【太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「トヴェリ」は演習中に魚雷発射管を通して潜水艦の仮想事故の除去へ取り組んだ】
カムチャツカで太平洋艦隊の有翼ミサイル原子力水中巡洋艦「トヴェリ」は、潜水艦の区画の1つで火災が発生し、更には海底に横たわる事故潜水艦から乗組員を組織的に救助する艦のダメージコントロール演習を行なった。
演習中に水中巡洋艦の乗組員は、現実に近い条件下で区画の気密正常化、個人保護手段の着用、防衛境界線の作成を行なった。
事故対処グループは、火災の消火、更には区画からの排水の活動へ磨きを掛けた。
加えて潜水艦乗員には、海底に在る仮想事故の条件下の潜水艦の魚雷発射管を通して乗組員の一部の避難を実施する課題が追加で与えられた。
この困難な戦闘訓練の要素は、成功裏に取り組みが行なわれた。
艦の乗組員のダメージコントロール活動への取り組みは、海上へ出る潜水艦の乗組員の戦闘訓練の義務的要素である。
プロジェクト949A巡洋潜水艦の7番艦K-456は、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』で1988年2月9日に起工され、1991年6月28日に進水し、1992年8月18日にロシア海軍へ納入され、1992年8月29日に海軍旗初掲揚式典を開催して正式に就役しました。
就役前の1992年2月29日に「カサートカ」と命名されました。
本艦を含むプロジェクト949Aは、1992年6月3日付で「原子力水中巡洋艦」へ艦種変更されました。
1992年12月30日に北方艦隊のザーパドナヤ・リツァ基地へ到着し、北方艦隊の第11潜水艦師団へ編入されました。
1993年8月18日~9月14日に北極海経由でカムチャツカ半島のヴィリュチュンスク基地へ回航されました。
1993年9月28日に太平洋艦隊の第10潜水艦師団へ転属しました。
1996年3月20日に「ヴィリュチュンスク」と改名されました。
1997年~2001年まで沿海地方ボリショイ・カーメニの艦船修理工場『ズヴェズダー』でオーバーホールが行なわれました。
2011年1月28日に「トヴェリ」と改名されました。
2012年11月1日にオホーツク海で対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。
[オホーツク海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた]
2014年9月にもオホーツク海で対艦ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦略演習ヴォストーク-2014で有翼ミサイルを発射した]
2019年11月14日、「トヴェリ」は各種ダメージコントロール訓練を行ないました。
記事末尾で「ダメージコントロールは海上へ出る潜水艦の義務的要素」と書かれているので、今後「トヴェリ」は出航するようです。
現在、ロシア太平洋艦隊には5隻の949A原子力水中巡洋艦が在籍し、この内の3隻(トヴェリ、オムスク、トムスク)が稼働状態に在ります。
「オムスク」は2019年6月にオーバーホールを終えて復帰しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクは敵潜水艦への魚雷攻撃訓練を行なった]
「トムスク」は2014年12月にオーバーホールを終えて復帰しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トムスクはオホーツク海で対艦ミサイル"グラニート"を発射した]
稼働状態に無い「イルクーツク」と「チェリャビンスク」は、沿海地方ボリショイ・カーメニで近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻は沿海地方のボリショイ・カーメニで近代化改装される]
- 関連記事
-
- ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはクロンシュタットの観艦式へ参加した後に母港へ帰投した
- ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクは長期任務を終えてカムチャツカへ帰投した
- ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トヴェリはカムチャツカでダメージコントロール訓練を行なった
- ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクは敵潜水艦への魚雷攻撃訓練を行なった
- ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦オムスクは太平洋で長距離対艦ミサイルグラニート""を発射した
スポンサーサイト