ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した



『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区広報サービス発表
2012年12月4日10時59分配信
【アラビア海でロシア-インド演習が完了した】
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」、海洋給油船「イルクト」、救助曳船「アラタウ」で構成されるロシア艦船支隊のムンバイ港訪問は、インド海軍のロケット駆逐艦「タバール」及び「マイソール」と共に参加したアラビア海エリアの国際演習を以て完了する。
ロシア及びインド海軍将兵は、海賊活動エリアにおける非常に重要な行動である通信及び機動の連携行動を仕上げた。
演習には海洋航空隊も参加した。
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」艦上のヘリコプターKa-27は、駆逐艦「マイソール」の甲板で発着艦を行なった。
更に、海洋目標に対する異なる種類の砲装置による合同射撃が行なわれた。
演習の終盤、駆逐艦「マイソール」艦上で、その結果が評価された。
ロシア支隊指揮官ウラジーミル・ウドヴェンコ少将によれば、それは、ロシア海軍とインド海軍の間の友好関係の発展、強化へ貢献した。
大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」がインドを訪問したのは今回で5度目となる事は注目される。
更に、駆逐艦「マイソール」は、以前に太平洋艦隊主要基地ウラジオストクへ停泊し、ロシア-インド合同演習「インドラ-2007」に参加した。
ロシア支隊の旗艦である大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を訪れる為、インドの臨時ロシア大使アレクサンドル・カダキンは、特別にムンバイを訪問し、太平洋艦隊将兵と会った。


ロシア太平洋艦隊の大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とするアデン湾海賊対処部隊は、11月2日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア海軍第14次アデン湾海賊対処部隊はウラジオストクを出港した]
11月28日にインドのムンバイへ入港し、インド海軍との合同演習「インドラ-2012」に参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より
2012年11月28日16時14分配信
【アフリカへ向かう太平洋艦隊艦船支隊はインドのムンバイへ入った】
今回の記事中にあるように、「インドラ-2012」には、インド海軍側からミサイル駆逐艦「マイソール」とフリゲート「タバール」が参加しました。
フリゲート「タバール」は、ロシアで建造されました。
[「タルワー」級(プロジェクト1135.6) ]
2008年11月18日にはアデン湾で海賊船を撃沈しています。
[インド海軍のロシア製フリゲート、ソマリア海賊船を撃沈 ]
駆逐艦「マイソール」も、2008年12月13日にアデン湾で海賊23名を拘留しています。
一方、ロシア海軍の「マルシャル・シャーポシニコフ」も、2010年5月にアデン湾へ行っています。
この時には、ソマリア海賊に乗っ取られたロシアのタンカー「モスクワ大学」の解放作戦を実施しました。
【ソマリア海賊:露タンカー乗っ取り 翌日に解放】
『ロシア通信社ノーボスチ』情報グラフィックより。
2012年5月7日配信
【乗っ取られたタンカー「モスクワ大学」の突入解放作戦】
タンカー「モスクワ大学」を乗っ取ろうとしたソマリア海賊は1名が射殺され、10名が拘束されました。
しかし、拘束された10名も、ゴムボートに乗せられて海上へ放逐され、その後、死亡しました。
結果的に、「モスクワ大学」を襲撃したソマリア海賊は、11名全てが死亡しました。
この作戦の指揮官は、当時、太平洋艦隊第44対潜艦旅団司令だったイリダル・アフメロフです。
[ソマリア海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフの華麗な戦歴]
なお、今回のロシア海軍のアデン湾海賊対処任務は、太平洋艦隊と黒海艦隊が合同で行う予定だったのですが、黒海艦隊から派遣された部隊は、ガザ地区の情勢急変を受けて地中海東部に留まると報じられ、以後、同部隊の動向に関する報道は有りません。
[ロシア黒海艦隊戦闘艦船支隊、ガザ地区沖へ派遣?]
[ロシア黒海艦隊艦船支隊はガザ地区からのロシア人避難を準備する]
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