ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年11月27日8時52分配信
【潜水艦「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」の引き渡しは2021年11月に計画されている】
サンクトペテルブルク、11月27日、インタファクス
2隻のプロジェクト677「ラーダ」潜水艦~「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」の引き渡しは2021年11月25日に計画されている。
大統領府(クレムリン)は、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンのサンクトペテルブルク出張に関する資料を発表した。
文書では、潜水艦が異なる建造段階に在る事が指摘された:「クロンシュタット」の準備状態は89パーセント、「ヴェリーキエ・ルーキ」は55パーセント。
プロジェクト677「ラーダ」潜水艦は、前世紀末に開発された。
潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、海軍へ2010年に引き渡された。
同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」は、それぞれ2005年と2006年に起工された。
プロジェクト677潜水艦の必要度は保持されているとロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフは11月に話した。
「(通常動力潜水艦の)1つのシリーズと1つのプロジェクトが有り、全て平等であり、それは1つのブーツを持つようなものです。
それは、何時も濡れています。
プロジェクト677潜水艦の必要度は保持されておりますが、それは、同プロジェクト1番艦の運用の結果により確かめられ、形成されます」
総司令官は話し、他のプロジェクトのディーゼルエレクトリック潜水艦~プロジェクト636.3の建造に関する海軍の関心を指摘した。
ロシア連邦大統領のサンクトペテルブルク出張に関する資料では、プロジェクト677潜水艦が敵潜水艦及び水上艦との戦闘、海軍基地、海岸、海上交通線の保護、更には敵の沿岸施設へミサイル打撃を与える為に意図されている事が指摘された。
「プロジェクト677潜水艦の特徴は、単一船体建造方式と、これらの潜水艦の為にロシアの企業が特別に作成した新開発の機器一式及び電波電子兵装複合体を使用している事に有ります」
資料では、こう指摘された。

[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は、『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工され、2004年10月28日に進水し、2010年4月22日に納入され、同年5月8日に就役しました。
しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]
一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊へ転属しました。

[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]
2018年9月20日、2番艦「クロンシュタット」は進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]
「クロンシュタット」は、2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」のロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されています。
「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]
その後、新たな「ラーダ」は発注されていませんでしたが、2018年11月末、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、「ラーダ」級潜水艦は合計12隻が建造されると発言しました。
[ロシア海軍の為に12隻のラーダ級通常動力潜水艦が建造される]
2019年6月27日、軍事技術展示会『アルミヤ-2019』の会場において、プロジェクト677「ラーダ」2隻(4番艦と5番艦)の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
この新規契約分2隻は2022年までに起工され、ロシア海軍への引き渡しは2025年と2027年に予定されています。
[2022年にロシア海軍のラーダ級潜水艦2隻が起工される]
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