高射複合体パーンツィリ-Mを装備するカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは洋上試験の準備を進めている

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア海軍情報供給グループ発表
2019年11月30日0時15分配信
【複合体「パーンツィリ-M」を装備する最初のプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」は工場航行試験の準備を行なっている】
サンクトペテルブルクの造船企業・公開株式会社『ペラ』は、ロシア海軍の為に建造され、2020年の引き渡しプログラムに含まれているプロジェクト22800小型ロケット艦「オジンツォボ」の建造を完了する。
これは、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」を装備する最初のプロジェクト22800小型ロケット艦である。
艦の試験の準備について、ロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将は、アドミラルティ地区で行なわれた国内造船問題に関する計画作業部会で報告を受けた。
小型ロケット艦「オジンツォボ」は、工場航行試験へ出発する為の準備活動を行なっている。
艦の乗組員は、サンクトペテルブルクのロシア海軍総合研修センターで訓練を行ない、新たな機器及び兵装の操作の準備を整えている。
非公開株式会社『カノネルスキー艦船修理工場』でのドック入渠完了後、艦は工場航行試験と、その後の国家試験へ着手する。


プロジェクト22800小型ロケット艦は、高精度兵器(複合体「カリブル」)、高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」、最新の制御複合体、電波工学兵装、電波通信、航法、電波電子戦闘、対水中工作兵装、携帯式高射ミサイル複合体を装備する。
プロジェクト22800小型ロケット艦は、支隊及び戦闘艦グループ、そして更には単独で海上ゾーンでの任務を遂行する為に意図されている。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
その後、「シクヴァル」は「オジンツォボ」と改名されました。

「オジンツォボ」は、2019年9月末に造船所の岸壁で係留試験を開始しました。
[ロシア海軍のカラクルト級小型ロケット艦3番艦シクヴァル改めオジンツォボは2019年9月末に係留試験を開始する]
現在は洋上試験の準備を進めており、2019年12月には工場航行試験を開始するようです。
「オジンツォボ」のロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されており、バルト艦隊へ配備されます。
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