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ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の草案設計は完了した

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2019年11月29日18時36分配信
【「超ゴルシコフ」の草案設計は完了した】

『北方計画設計局』の設計者は、プロジェクト22350M艦~「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲートの拡大ヴァージョンの草案設計を完了した。
『Mil.Press FlotProm』は、(造船)分野の情報提供者より伝えられた。
作業は期限内に遂行され、草案設計は晩秋には用意されたと彼は付け加えた。


『Mil.Press FlotProm』は、この情報について未だ公式に確認していない。

「超ゴルシコフ」のニックネームを受けたプロジェクト22350Mフリゲートの設計完了の為には、12~18ヶ月を必要とする。
新たなシリーズのトップ艦の建造には4~5年掛かる。

設計文書の開発の時期を考慮すれば、2020年よりも早く建造を開始する事は出来ない。

海軍の高位の情報提供者によると、11月19日に参謀本部アカデミーで、当面の大洋ゾーン艦の供給数の減少問題を批判する海軍の科学-実地会議が開催された。
「これは、遠海ゾーン、とりわけ大洋ゾーンにおけるロシア海軍の存在の保持の為、切実に重要なアドミラル・ゴルシコフ型フリゲートや、より大きなプロジェクト22350M艦の建造の継続を意味するものです」
対談者は『Mil.Press FlotProm』へ話した。

[問題の歴史]
プロジェクト22350Mフリゲート
は、2014年12月、当時のロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将により公表された。
彼の発言によると、海軍は、少なくとも15隻の基本型及び近代化ヴァージョンのフリゲートの取得を考慮している。
『北方計画設計局』による近代化されたプロジェクト22350Mフリゲートの設計の開始は、2018年7月28日、ロシア海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスクにより公表された。

『北方計画設計局』は、2018年12月28日に「超ゴルシコフ」の草案設計を公式に開始した。
この時、設計局は然るべき契約へ署名した。
ロシア海軍の依頼に沿って、主導の順序を含め、既に確定した事前設計作業を行なっている。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
プロジェクト22350Mフリゲート
は約8000トンの排水量を有し、48基の有翼ミサイル「カリブル」を搭載する。
その弾薬には、更に極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」が含まれる。
動力はロシア製となる。
新たなタイプの1番艦は『北方造船所』での起工が計画されている。



ロシア海軍の新世代水上戦闘艦であるプロジェクト22350フリゲートは、現在までに6隻が起工されており、1番艦は2018年7月28日に就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2019年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2021年末就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2022年末就役予定

「アドミラル・アメリコ」Адмирал Амелько(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定

「アドミラル・チチャーゴフ」Адмирал Чичагов(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定


2019年4月23日に起工された2隻は、有翼ミサイル搭載数が24基に増加した「セカンド・シリーズ」であり、今後、更に数隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍は改アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートを追加発注する]


その後は拡大発展型であるプロジェクト22350Mフリゲートの建造へ移行する事になります。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]

2018年12月25日、『北方計画設計局』は、プロジェクト22350Mフリゲートの草案設計作業の契約へ署名し、艦の大まかな概要を決める草案設計作業が始まりました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350Mフリゲート(改アドミラル・ゴルシコフ型)の草案設計の契約が締結された]

草案設計作業は2019年11月末に完了しました。

プロジェクト22350Mの排水量は、以前には6500トン~約8000トンになると言われていましたが、現在では7000トン程度に落ち着いているようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]

プロジェクト22350M有翼ミサイルの搭載数は48基と、ベースとなった22350の3倍になります。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は48基の巡航ミサイルを搭載する]

その他の兵装も、大体プロジェクト22350と同じものになるようです。

高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した]

130mm単装砲A-192M「プーマ」
[A-192-5P-10 130mm砲]

高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]

対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート]

視覚-光学妨害ステーション「フィリン」
[ロシア海軍最新鋭のプロジェクト22350フリゲートは視覚-光学妨害ステーションを装備する]

プロジェクト22350Mの建造は2020年代に開始され、1番艦の就役は2027年以降に予定されています。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は12隻が建造され、1番艦は2027年に就役する]
プロジェクト22350Mは、1番艦のみが現行の『2018-2027年の国家軍備プログラム』の枠組みで調達され、2番艦以降は、次の国家軍備プログラムで調達される事になります。
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