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ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2019年12月3日9時15分配信
【最新の小型ロケット艦「イングシェチア」は黒海での国家試験中に砲射撃を成功裏に実施した】

最新の小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海艦隊の海上射爆場において、砲射撃の実行を伴う砲複合体の試験を成功裏に実施した。

砲射撃は、艦が黒海艦隊の戦闘編制へ加わる前の国家試験の枠組みで実施された。

これに加え、現実の条件で艦砲を使用する射撃中に、艦内設備、艦制御システム、艦載兵装の同調及び調整が行なわれた。

更に小型ロケット艦「イングシェチア」乗組員は、黒海艦隊海上航空隊航空機Su-30SM乗員と合同で、艦の対空防衛システムの点検を実施した。

[参照]
小型ロケット艦「イングシェチア」
は、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する多目的艦である。

黒海艦隊の為に建造される小型ロケット艦「イングシェチア」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの8番艦である。
同プロジェクト艦は増大した排水量を有し、海上および沿岸目標の撃破の為に意図されている長距離最新高精度ミサイル兵器汎用ミサイル複合体「カリブル」を装備する。
プロジェクト「ブヤン-M」の用途は、国家経済ゾーンの保護及び防護である。
艦の黒海艦隊への受け入れは、2019年12月末に計画されている。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。

「イングシェチア」は、2019年12月末にロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。
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