ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で水上目標へ魚雷を発射した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2019年12月6日16時50分配信
【原子力潜水艦「カザン」は白海における試験の枠組みで水上目標への魚雷射撃を実施した】
白海で試験を行なっているプロジェクト「ヤーセン-M」多目的原子力潜水艦「カザン」は、水上目標への魚雷射撃を実施した。
試験射撃は、北方艦隊の特殊海上射爆場で行なわれた。
危険海域の閉鎖は、白海海軍基地の艦船により保障された。
水上目標への射撃は成功裏に実施された。
前日の試験中に原子力潜水艦「カザン」乗組員は、2発の魚雷の斉射により仮想潜水艦を撃破した。
白海における最新原子力潜水艦「カザン」のサイクル試験は、12月半ばまで続けられる。
ロシア海軍の第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦の2番艦(改型のプロジェクト885M「ヤーセン-M」としては1番艦)「カザン」は、2009年7月24日にセヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で起工されました。

[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
北方艦隊への配備が予定されている「カザン」の乗組員の編成は、2016年3月までに完了しました。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]
「カザン」は2017年3月31日に進水しました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]
2017年7月末からは、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]
2018年9月24日、「カザン」は最初の航行試験(工場航行試験)へ出発しました。
[ロシア海軍の為のヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンの航行試験が始まった]
試験は2019年1月初頭頃まで続きました。
当初、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは2019年12月末に予定されていました。
[第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、航行試験の結果、幾つかの不具合が発覚した為、2019年中の引き渡しは実現できない可能性が出てきました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは延期されるかもしれない]
「カザン」は、2019年7月以降に航行試験を再開しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンは2019年7月に航行試験を再開する]
しかし、不具合は完全に修正されたわけでは無く、「カザン」のロシア海軍への引き渡しは、2020年末頃までに延期される事になりました。
[ヤーセン級原子力水中巡洋艦2番艦カザンのロシア海軍への引き渡しは2020年に延期された]
一方、「カザン」の航行試験は白海で続けられており、12月5日には魚雷発射試験を行ない、水中目標へ2基の魚雷を一斉に発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭原子力水中巡洋艦カザンは白海で魚雷発射試験を行なった]
翌12月6日には水上目標への魚雷発射試験を行ないました。
白海での「カザン」の航行試験は、2019年12月半ばまで続けられます。
当初、「ヤーセン」級シリーズの建造は、原型1隻、改型6隻の計7隻で完了する予定でした。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]
[ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される]
しかし、2019年6月27日、モスクワ州の愛国者公園で開催された軍事機器展示会『アルミヤ-2019』の会場において、「ヤーセン-M」2隻の新たな建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級多用途原潜2隻とラーダ級潜水艦2隻が追加発注された]
この2隻は、2020年~2021年の起工が予定されています。
[ロシア海軍のヤーセン-M原子力水中巡洋艦2隻は2020~2021年に起工される]
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