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北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク、ソマリア沖へ

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」は2週間後に遠距離航海へ出発する】
2012年12月7日

北方艦隊大型対潜艦「セヴェロモルスク」は12月20日に戦闘勤務に就き、2013年5月に航海を完了する。
これは、『中央海軍ポータル』北方艦隊の情報提供者より伝えられた事である。

遠距離航海へ出発する前、艦は到来する軍の新訓練年度の北方艦隊の最初の戦闘訓練プログラムにより射爆場へ出航し、遠距離航海の前の組織的な実弾射撃を実施した。

「海洋に居る間、艦の乗組員は夜間の極地という条件下において船舶航行には厳しい複雑な気象条件を有するエリアでの演習任務を果たしました」
北方艦隊の公式代理人は発表した。
「セヴェロモルスク」は、海洋における艦の被害極限を含む数十回の艦内訓練を行なった。

12月20日の新たな航海の目的は、予備情報によれば、アフリカの角及びソマリア沿岸エリアにおける航行の安全保障である。

2011年5月8日から10月23日、艦はアデン湾における常時戦闘勤務の課題の遂行で優秀さを示した。
海賊攻撃の脅威から商船を保護する「セヴェロモルスク」は、11の船団の41隻の船舶を先導し、紅海に面したイエメンフダイダ港南西45海里で海賊の襲撃を受けたギリシャタンカー「ユナイテッド・エンブレム」が乗っ取られるのを防いだ。


プロジェクト1155「フレガート」級大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、1984年6月12日にカリーニングラードヤンターリ造船所で起工されました。
当初の艦名は「マルシャル・ブジョーンヌイ」でした。
1985年12月24日に進水し、1987年12月30日にソ連海軍へ引き渡されました。
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1988年1月24日、赤旗北方艦隊へ編入されました。

1990年、「シンフェローポリ」と改名されました。

1991年7月16日~20日にはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と共にアメリカメイポートを訪問しました。
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1996年1月21日、「セヴェロモルスク」と改名されました。

2008年1月には就役20周年を迎えました。
[ウダロイ級駆逐艦「セヴェロモルスク」就役20周年]


2009年にはフランス、イギリス、アメリカ、ロシア4ヶ国合同海軍演習「フルークス」に参加しました。
[ロシア海軍は、国際海軍演習「FRUKUS-2009」に参加する]
[ロシア海軍艦艇、フランスのブレストを訪問]
[ロシア海軍艦艇、アイルランド訪問]
[ロシア軍艦はダブリンを去った]


今回の記事で触れられていますが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、昨年(2011年)5月にもアデン湾へ派遣され、海賊対処任務を遂行しています。

2011年9月10日、「セヴェロモルスク」は、紅海で海賊に乗り込まれたギリシャタンカー「ユナイテッド・エンブレム」を解放しました。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」の海軍歩兵はギリシャのタンカーを海賊から解放した】
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大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、今年12月初頭にバレンツ海へ出航して戦闘訓練を実施しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年12月5日17時40分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はバレンツ海で複合戦闘訓練任務を遂行した】


そして今回の記事によると、「セヴェロモルスク」は、12月20日に出航してアデン湾へ向かい、再び海賊対処任務に就くようです。

現在、アデン湾には太平洋艦隊大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」を中核とする海賊対処部隊が向かっています。
[ロシア-インド海軍合同演習「インドラ-2012」は終了した]

これに北方艦隊「セヴェロモルスク」も加わるようです。
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『イタルタス』より
2012年12月8日14時29分配信
【インド洋の太平洋艦隊の海賊対処支隊は、2013年1月に北方艦隊艦船が補充される】

ロシア海軍参謀部の情報提供者によると、「セヴェロモルスク」は2013年1月にアデン湾へ到着し、太平洋艦隊「マルシャル・シャーポシニコフ」と合同で海賊対処任務を遂行するとの事です。


以前には、黒海艦隊の艦船部隊がアデン湾へ行くと発表されましたが、ガザ地区の情勢悪化の為に地中海東部に留まる事になり、アデン湾行きは中止されました。
[黒海艦隊艦船のソマリア行きは取り止めとなる]

その代わりに北方艦隊「セヴェロモルスク」アデン湾へ行くようです。
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