ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海で洋上試験を開始した

『タス通信』より
2019年12月13日22時55分配信
【大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」はバルト海で航行試験を開始した】
カリーニングラード、12月13日/タス通信
カリーニングラードの沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造された大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、工場航行試験を開始した。
金曜日、造船所の広報秘書官セルゲイ・ミハイロフは報道陣へ伝えた。
「12月13日、大型揚陸艦ピョートル・モルグノフはバルト海へ出航し、工場航行試験プログラムの遂行を開始しました。
発注者との合意により、工場航行試験は国家試験と合わせて行なわれます」
彼は話した。
試験はバルト海の射爆場で実施される。
艦の全てのシステム及びメカニズムの動作の点検が艦の乗組員及び工場試験実施チームにより行なわれる。
「試験の完了と検査実施の後、軍艦ピョートル・モルグノフを御客様へ御引き渡し致します。
それは、2020年第1四半期(1月~3月)を予定しております」
ミハイロフは指摘した。
大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は、公開株式会社『ネヴァ川計画設計局』が開発したプロジェクト11711の最初の生産艦である。
その建造契約は、2014年9月にロシア連邦国防省と共に署名され、艦は2015年6月に起工され、2018年5月に進水した。
プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」は、2018年6月にロシア海軍へ引き渡された。
2019年4月から、沿バルト造船工場『ヤンターリ』は2隻の近代化されたプロジェクト11711大型揚陸艦~「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」の建造を行なっている。
[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]

プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]
「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]
2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。
起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した]

艤装中の「ピョートル・モルグノフ」は、2018年12月末にディーゼル発電機を始動させました。
[ロシア海軍のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフはディーゼル発電機を始動した]
造船所の岸壁での「ピョートル・モルグノフ」の係留試験(と乗組員の居住)は2019年5月中旬に始まり、6月中旬には洋上試験の開始が予定されていました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年5月中旬に係留試験を開始する]
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年6月中旬に洋上試験を開始する]
その後、洋上試験開始時期は2019年9月に延期されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711(イワン・グレン型)大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2019年9月に洋上試験を開始する]
そして結局、洋上試験が開始されたのは2019年12月13日でした。
「ピョートル・モルグノフ」のロシア海軍への引き渡しは、2019年末に予定されていましたが、2020年春頃に延期されました。
プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、2018年6月20日に就役しています。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]
以前にはプロジェクト11711の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定でしたが、2隻が追加建造される事になり、2019年4月23日に「ウラジーミル・アンドレーエフ」と「ワシーリー・トルシン」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦ウラジーミル・アンドレーエフとワシーリー・トルシンはカリーニングラードで起工された]
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