ロシア海軍地中海作戦連合部隊はシリア海軍と地中海東部(シリア沖)で合同演習を開始した
- カテゴリ:地中海情勢(2019年)
『タス通信』より
2019年12月17日配信
【ロシア海軍とシリア海軍は地中海で合同演習を行なう】
タルトゥース/シリア、12月17日/タス通信
ロシア海軍とシリア海軍は、地中海で合同演習を開始した。
演習には、フマイミーン航空基地の航空機、ロシア連邦の水上艦、シリア・アラブ共和国海軍のロケット艇及び掃海艇が関わる。
演習は、単一作戦環境で実施され、参加者は様々な戦術エピソードへ取り組むと演習統制官アレクサンドル・ユルダシェフ少将は言った。
彼によると、戦術艦グループは砲射撃を行ない、海上で合同操艦を行ない、沿岸で非合法武装集団の無人飛行装置との戦闘の問題へ取り組み、更にはタルトゥースの施設への武器使用の結果を局限化及び排除する。
ユルダシェフは、演習は、国際テロリズム、非合法武装集団との闘いを成功させる為のロシア連邦軍及びシリア・アラブ共和国軍の間の連携の増加と、2ヶ国間の連携の強化へ指向されていると述べた。
タルトゥースのロシア海軍駐留所で説明されたように、演習実施海域が選ばれたのは偶然ではない。
ロシアの戦闘艦はシリア沿岸で国際テロリズムとの戦いへ著しく貢献している。
ロシアの海上配置有翼ミサイル「カリブル」は、既に一度ならず共和国の領域のテロリストの施設を破壊している。
そしてロシアのタルトゥース基地は、シリアの軍グループへ必要なものを供給する基礎ルートであるが故に、艦の乗組員と沿岸部隊の技量は、常に向上させる必要が有る。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2019年3月中旬から地中海東部に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
フリゲート「アドミラル・マカロフ」:2019年10月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
中型偵察艦「キルディン」:2019年6月初頭から地中海東部に滞在
中型偵察艦「イワン・フルス」:2019年12月初頭から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「アゾフ」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
大型揚陸艦「オルスク」:2019年12月中旬から地中海東部に滞在
軍用輸送船「ドヴィニツァ-50」:2019年11月末から地中海東部に滞在
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」:2019年6月末から地中海東部に滞在
対水中工作艇「キネリ」:2019年10月中旬から地中海東部に滞在
海洋曳船MB-304:2019年11月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船「シャフテル」:2019年11月下旬から地中海東部に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2019年11月上旬から地中海東部に滞在
2019年12月16日、ロシア海軍地中海作戦連合部隊は、地中海東部(タルトゥース沖)でシリア海軍との合同演習を開始しました。
シリア海軍からは、ロケット艇と掃海艇が参加したとの事ですから、おそらくはオーサ級ミサイル艇(プロジェクト205)とエフゲーニャ級泊地掃海艇(プロジェクト1258)でしょう。
『Oryx Blog - ジャパン』より
2017年1月13日配信
【フォトレポート:シリア・アラブ海軍】
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