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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはチュニジアのビゼルト港を訪れた

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年12月17日14時16分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」はチュニジアへ立ち寄った】

航海士練習航海任務を遂行しているバルト艦隊練習艦「ペレコプ」は、ビゼルト港(チュニジア)へ寄港した。

乗組員と生徒は、数日間チュニジアへ滞在し、ロシア文化センターと、アナスタシア・シリンスカヤ-マンシュタインの家屋博物館を訪れ、帝国艦隊に関する資料から知識を得る。

現在、練習艦では、S.O.マカロフ提督記念太平洋海軍高等学校及び海軍軍事研修科学センター『海軍アカデミー』(サンクトペテルブルク)の100名以上の生徒が海上学問の知識を得ている。

将来の軍事船員は航海士学科の実習を行ない、艦の制御の技量を向上させ、当直士官の代役として当直へ就く。

航海計画の下で「ペレコプ」は4つの大洋へ行き、北方海上航路を通行し、総計で2万海里以上を進んだ。

「ペレコプ」プロジェクト887練習艦であり、バルト艦隊に所属している。
船体の長さは138メートルになり、艦の満載排水量は7200トンである。
1977年にソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ受け入れられた。



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プロジェクト887練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。


2018年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)まで行き、更には北極海を横断しました。
(2018年3月1日出航、同年11月14日帰港)
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[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]


2019年7月5日、「ペレコプ」クロンシュタット港を抜錨し、2019年度の遠洋実習航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは遠洋実習航海へ出発した]

7月7日、「ペレコプ」バルチースク基地へ入港しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルチースク基地へ入港した]
ここで「クズネツォフ記念海軍アカデミー」カリーニングラード分校の生徒110名を乗せ、物資を補給した後、7月10日にバルチースク基地を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバルト海を去る]

7月10日には大ベルト海峡へ入り、カテガット海峡、スカゲラク海峡を通過して7月13日に北海へ出ました。
これらの海峡を通過する際には、海軍兵学校の生徒が練習艦の乗組員に代わって当直に立ちました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北海へ入った]

その後、「ペレコプ」北海、ラマンシュ海峡(英仏海峡)、ビスケー湾を通過し、7月17日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」地中海を横断して7月25日に黒海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは黒海へ入った]

7月26日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。

その後、「ペレコプ」は、セヴァストーポリの海軍兵学校生徒を乗せて出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクロンシュタットへ行く]

8月初頭に北アフリカスペイン領セウタへ寄港し、8月9日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは北アフリカのスペイン領セウタを訪れた]

8月12日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年8月12日17時45分配信
【練習艦「ペレコプ」は大西洋へ入った】

その後、「ペレコプ」ビスケー湾ラマンシュ海峡を通過し、8月14日には北海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプは再び北海へ入った]

北海からバルト海へ入り、一旦クロンシュタット港へ戻った「ペレコプ」は、8月23日に出航し、今度はバレンツ海へ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはバレンツ海へ向かった]

8月26日には大ベルト海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ行く]

その後、「ペレコプ」は、北海、ノルウェー海、バレンツ海を通過し、9月1日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

9月初頭にセヴェロモルスクを出航した後、9月8日にアルハンゲリスク港へ入港、9月10日に出航し、北極海横断航海へ向かいました。

[ロシア海軍の練習艦ペレコプはアルハンゲリスクを訪れた後に北極海へ向かった]

9月16日にヴィリキツキー海峡へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはヴィリキツキー海峡へ入った]

9月18日にはチクシ湾へ投錨停泊しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾へ投錨停泊した]

9月20日にチクシ湾を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはチクシ湾を去り、ぺヴェクへ向かった]

9月22日にぺヴェク港を訪れました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を訪れた]
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9月23日にぺヴェク港を去りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはぺヴェク港を去った]

「ペレコプ」北極海を更に東へ進み、10月1日にはベーリング海へ入りました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海を越えてベーリング海へ入った]

10月3日、「ペレコプ」カムチャツカ半島太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
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[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカ半島へ到着した]

「ペレコプ」は10月18日にヴィリュチンスクを出航し、サハリンコルサコフ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはカムチャツカを去り、サハリンへ向かった]

10月20日にコルサコフへ短期間寄港した後、10月22日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクへ到着した]

「ペレコプ」は10月26日にウラジオストクを出航し、カンボジアシアヌークビルへ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはウラジオストクを去り、カンボジアへ向かった]

11月4日にシアヌークビルへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年11月1日14時20分配信
【練習艦「ペレコプ」の乗組員と生徒はカンボジアで『民族統一の日』を迎える】
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11月6日にシアヌークビルを出航し、インド洋へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはインド洋へ向かった]

11月13日にミャンマーヤンゴン港へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはミャンマーを訪れた]
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11月15日にヤンゴンを出航し、スリランカハンバントタ港へ向かいました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはミャンマーを去り、スリランカへ向かった]

11月19日にスリランカ南部のハンバントタ港へ到着し、11月21日に出航しました。
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ロシア海軍の艦船がスリランカを訪問したのは今回が初めてでは有りませんが、ハンバントタ港へ入港したのは今回が初めてとなりました。
(ハンバントタ港は2010年11月18日に開港した新しい港であり、中国との繋がりが深い)
[ロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのハンバントタ港を訪問した]

その後、「ペレコプ」アデン湾、紅海、スエズ運河を通過し、12月2日に地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して地中海へ入った]

「ペレコプ」は12月4日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入り、12月6日にセヴァストーポリへ到着しました。

[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦ペレコプはクリミア半島のセヴァストーポリへ到着した]

その後、「ペレコプ」セヴァストーポリを出航し、12月11日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入り、12月17日にチュニジアビゼルト港を訪れました。

ビゼルト港は、ロシア革命と、それに続く内戦によりロシア本土を追われた白軍艦隊(旧ロシア帝国艦隊)が落ち延びた場所です。
[ロシア海軍の新造艦に皇帝アレクサンドル3世の名が付けられる]
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