アドミラルティ造船所はロシア海軍バルト艦隊向けにプロジェクト06363潜水艦を建造する用意がある

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月18日12時5分配信
【『アドミラルティ造船所』はバルト艦隊の為に「カリブル」を有するディーゼル潜水艦を建造する用意がある事を確認した】
クビンカ(モスクワ州)、12月18日、インタファクス
『アドミラルティ造船所』は、バルト艦隊の為に有翼ミサイル「カリブル」を装備するディーゼル潜水艦をシリーズ建造する用意がある。
『インタファクス』は水曜日に同社のトップ、アレクサンドル・ブザコフより伝えられた。
「我々には用意が有ります。
決定するのは、海軍総司令部と国防省ですが」
彼は話した。
「我々は、それが行なわれる事を期待しております」
ブザコフは、バルト艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦シリーズの建造契約が2020年に署名される可能性についての質問に答えた。
『アドミラルティ造船所』は、現在、太平洋艦隊の為のプロジェクト636.3潜水艦第2シリーズを建造している。
2016年、ロシア黒海艦隊の為の最初の6隻のディーゼルエレクトリック潜水艦の建造が完了した。
ブザコフは、水曜日にモスクワ州のロシア連邦国防省の『愛国者』公園で行なわれたロシア軍事技術協力庁の『金のアイデア』賞受賞式典に出席した。
プロジェクト636.3潜水艦の特徴は、高精度打撃ミサイル兵器複合体「カリブル」と、更には更新された電波電子兵装に在る。
黒海艦隊のディーゼル潜水艦はシリアの軍事作戦へ参加し、地中海エリアから過激派へ「カリブル」で打撃を与えた。
「カリブル」は、ロシア有翼ミサイルのファミリーである。
開発者は、試作設計局『ノヴァトール』(株式会社・航空宇宙防衛コンツェルン『アルマーズ-アンテイ』へ加入)である。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、現在、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。
プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)
黒海艦隊の06363は、既にシリアで有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦が『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]
2017年7月28日に最初の2隻~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはサンクトペテルブルクで進水した]
その後、8月下旬から10月上旬に掛けて航行試験が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーは最終洋上試験を完了した]
「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2番艦「ヴォルホフ」は2019年12月の進水が予定されています。
2019年11月1日、太平洋艦隊向けの06363潜水艦の3番艦「マガダン」と4番艦「ウファ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]
そして今度はバルト艦隊向けに06363潜水艦を建造するという話が出てきました。
[プロジェクト06363潜水艦はロシア海軍バルト艦隊の為に追加建造される?]
現時点では未だ検討段階であり、未だ正式に決定されてはいないようですが、実現する可能性は低くはないでしょう。
- 関連記事
-
- ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大洋研究調査船アドミラル・ウラジーミルスキーは洋上で新年を迎える
- アドミラルティ造船所はロシア海軍バルト艦隊向けにプロジェクト06363潜水艦を建造する用意がある
- プロジェクト06363潜水艦はロシア海軍バルト艦隊の為に追加建造される?
- ロシア海軍バルト艦隊の軍艦はバルト海のNATO海軍演習『バルトップス-2019』を監視する
- ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは海上戦闘訓練を行なった
スポンサーサイト