ロシア海軍太平洋艦隊はオーバーホールされた遠距離対潜哨戒機Tu-142M3を受け取った
- カテゴリ:遠距離対潜哨戒機Tu-142

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月20日11時17分配信
【太平洋艦隊は修理後の遠距離対潜航空機Tu-142M3を受領した】
モスクワ、12月20日、インタファクス
遠距離対潜航空機Tu-142M3は修理後にロシア太平洋艦隊へ引き渡された。
金曜日、『統合航空機製造営団』は発表した。
「全ての必要な試験を経た後、Tu-142M3は赤旗太平洋艦隊の乗員へ引き渡され、その恒久駐留場所への移動飛行は成功裏に行なわれました」
『統合航空機製造営団』の声明では、こう述べられた。
ロシア海軍航空隊の遠距離対潜航空機Tu-142ファミリーの計画修理は、タガンロクの公開株式会社『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』で行なわれている。
「計画修理の実施は、更新された航空機の運用時期の継続を可能にし、そのお陰により、更に長期間戦闘編制へ留まる事が出来ます」
『統合航空機製造営団』は述べた。
Tu-142は、世界で最も大きな遠距離対潜防衛航空機の1つである。
それは、ありうべき敵の潜水艦との戦闘、長時間継続した長距離対潜防御線の作成と監視の為に意図されている。
NATOの分類は「ベア-F」である。
Tu-142の実用飛行距離は12550キロメートル、戦闘行動半径は6400メートルである。
ソ連/ロシア海軍の遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍のTu-142は2017年末までに退役しました。
現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ、太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。
キぺロヴォ



カーメニ・ルチェイ



北方艦隊のTu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]
一方、太平洋艦隊のTu-142は、アラスカ、カナダ、アリューシャン列島沖へ進出しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Tu-142はアリューシャン列島、アラスカ、カナダ沖を飛行した]
今後、ロシア海軍航空隊のTu-142は近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
[ロシア海軍は2018年に最初の近代化改修された対潜哨戒機Tu-142を受け取る]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は爆撃照準システムSVP-24を装備する]
Tu-142以外のロシア海軍の現用対潜哨戒機も近代化改修が行なわれます。
対潜哨戒機Il-38は、Il-38Nへの近代化改修が行なわれています。
[ロシア海軍航空隊は2025年までに30機の近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受け取る]
対潜水陸両用機Be-12も近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の水陸両用機Be-12チャイカは近代化改修される]
現用機の近代化改修と並行して新たな対潜哨戒機の開発も進められています。
[ロシア海軍の新たな対潜哨戒機は既存の航空機をベースに開発される]
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