ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習を終えてイランへ向かった

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月20日12時6分配信
【ロシア戦闘艦支隊はイランへ行く-バルト艦隊】
モスクワ、12月20日、インタファクス
ロシア戦闘艦支隊は、アラビア海でのインドとの演習の後にイランへ進路を取った。
バルト艦隊広報サービスは金曜日に発表した。
以前、12月末にインド洋でロシア、イラン、中国の合同海軍演習が実施されると報じられた。
「バルト艦隊艦船支隊は、現在、遠距離航海任務の遂行を続けており、イランのチャーバハール港への進路を保持しています」
声明では、こう述べられた。
支隊の構成は、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」、給油船「エリニヤ」であるとバルト艦隊は伝えた。
バルト艦隊艦船支隊は10月1日にバルチースク基地を去り、インド洋へ進路を取った。
12月初頭、イラン海軍司令官ホセイン・ハンザディは、12月27日にインド洋北部でイラン、ロシア、中国の合同海軍演習が行なわれると発言した。
演習は、だいぶ前から準備されており、この地域でのアメリカ合衆国の活動の増加とは関係が無いと12月5日にモスクワでイラン大使メフディ・サナイは言った。
「この計画は、既に数ヶ月前から準備が進められておりました。
それが決定されたのです」
彼はモスクワのプレス会議で『インタファクス』の質問に答え、こう話した。
演習の準備については、10月2日にロシア連邦外務省のトップ、セルゲイ・ラブロフが言及している。
「我々は、テロリストと、インド洋のこの部分に居る海賊へ対処する為の中華人民共和国及びイランとの海軍演習を準備しております」
彼は話した。
バルト艦隊のプロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2019年7月24日に就役10周年を迎えました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは就役10周年を迎えた]
これまでに何度もインド洋へ行った事のある「ヤロスラフ・ムードルイ」ですが、今度はインド海軍との合同演習『インドラ-2019』へ参加する事になり、10月1日にバルチースクを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ向かった]
「ヤロスラフ・ムードルイ」に随伴する支援船は、この2隻です。
プロジェクト745MBS海洋曳船「ヴィクトール・コネツキー」(2014年1月14日就役)

プロジェクト160中型海洋給油船「エリニヤ」(1968年6月就役)

「ヤロスラフ・ムードルイ」と随伴船は、10月5日に北海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは北海へ入った]
10月7日までにラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、ビスケー湾へ出ました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは英仏海峡を通過した]
10月11日までにジブラルタル海峡の通過を完了し、地中海へ入りました。
[インド洋へ向かうロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ入った]
10月13日に地中海西部海域で給油船からの洋上補給を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年10月13日13時54分配信
【バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海で物資を補充した】
10月21日にキプロスのリマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスのリマソール港へ入港した]
10月25日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]
10月28日にシリアのタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアを訪れた]
11月初頭には地中海東部の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍は地中海東部で合同演習を実施した]
11月5日にギリシャのピレウス港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャのピレウス港を訪れた]
11月8日にピレウス港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはギリシャを去った]
その後、地中海東部で演習を行ないました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海で演習を行なった]
11月16日に再びシリアのタルトゥース港へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはシリアのタルトゥース港へ入港した]
その後、再びキプロスのリマソール港を訪れ、11月25日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは再びキプロスのリマソール港を訪れた]
「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、11月27日までにスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはスエズ運河を通過して紅海へ入った]
12月2日には紅海からアデン湾を通過してアラビア海へ向かう3隻の民間船の護衛を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で民間船団を護衛する]
12月5日に民間船の護衛を完了し(つまりアラビア海へ到達した)、インドへ向かいました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾を通過する民間船団の護衛を完了した]
12月10日にインド東岸のマルマガオ(パナジ)へ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインドへ到着した]
12月10日から15日までマルマガオへ滞在した後、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船は、12月16日からインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』を開始した]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはインド海軍との合同演習『インドラ-2019』で砲撃訓練を行なった]
インド側からは、この2隻が参加しました。
プロジェクト11356フリゲート「タルカシュ」(2012年11月9日就役)

補給艦「アディティア」(2000年4月3日就役)

合同演習は12月19日に完了し、「ヤロスラフ・ムードルイ」と2隻の支援船はイランのチャーバハール港へ向かいました。
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