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ロシア海軍黒海艦隊の為の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海での洋上試験を完了した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月23日10時36分配信
【新たな「カリブル」搭載艦の国家試験は完了した-黒海艦隊】
モスクワ、12月23日、インタファクス

新たな小型ロケット艦「イングシェチア」の国家試験は完了し、艦は今週に艦隊へ引き渡される。
黒海艦隊広報サービスは発表した。

「黒海艦隊の新たな小型ロケット艦イングシェチア乗組員は、国家試験を成功裏に完了しました」
声明では、こう述べられた。

「船員は、海上、空中、沿岸目標への砲複合体からの射撃と、ミサイル複合体の発射管からのミサイル"カリブル"の模型の試験発射を実施しました」
艦隊
は伝えた。

試験の過程で、艦の兵装の動作に問題点は出てこなかったことが指摘された。
「更に、艦の動力装置、操舵装置、補助機械、通信装置、航法システム及び他の機器システムの動作、様々な航行モードでの艦の航行性能、その制御性、安定性、慣性特性が点検されました」
声明では、こう述べられた。

以前、ロシア連邦国防省は、小型ロケット艦「イングシェチア」黒海艦隊への引き渡しは12月26~27日に計画されていると発表した。
その式典はセヴァストーポリで開催される。

「イングシェチア」は、「河川-海」クラスの多目的艦であり、最新の風貌の砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する。
カスピ海及び黒海エリアでの使用を考慮に入れ、ロシア海軍の為に特別に設計された。

小型ロケット艦「イングシェチア」は、黒海艦隊の為に建造された。
これは、近代化された「ブヤン」シリーズの8番目である。

「同プロジェクトの艦は、最新の長距離高精度ミサイル兵器~汎用ミサイル複合体カリブル-NKを装備しております。
小型ロケット艦は、カスピ海及び地中海エリアからシリア・アラブ共和国のテロリスト施設へ実戦使用され、遠海ゾーンにおける活動時の効果性及び広範囲の戦闘能力が示されました」

声明では、こう述べられた。



プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の8番艦「イングシェチア」は、ゼレノドリスク『ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で2014年8月29日に起工されました。
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それから約5年経った2019年6月11日に進水しました。


[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは進水した]

2019年8月中旬、ロシア内陸水路経由でゼレノドリスクから黒海沿岸へ回航されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海へ回航された]
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9月30日、「イングシェチア」ノヴォロシースク海軍基地から出航し、黒海で洋上試験を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のブヤン-M小型ロケット艦8番艦イングシェチアは黒海で洋上試験を開始した]

10月25日にはセヴァストーポリへ到着しました。
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その後、同港を出港し、10月28日には黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMを「敵役」に見立てた対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海艦隊の戦闘機Su-30SMと対空戦闘訓練を実施した]

11月12日には有翼ミサイル「カリブル」及び100mm砲の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で巡航ミサイル及び砲の発射試験を行なった]

12月3日にも砲撃試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦イングシェチアは黒海で砲撃試験を行なった]

「イングシェチア」の洋上試験は12月23日までに完了しました。

「イングシェチア」は、2019年12月26日~27日頃にロシア海軍への引き渡しが予定されており、引き渡し後は黒海艦隊へ編入されます。


黒海艦隊には、既に2隻の「ブヤン-M」小型ロケット艦が配備されています。

「ヴイシニー・ヴォロチョーク」(2018年6月1日就役)
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[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

「オレホヴォ・ズエヴォ」(2018年12月10日就役)
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[プロジェクト21631小型ロケット艦の7番艦オレホヴォ・ズエヴォはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
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