ロシア海軍の第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー(ライカ)は対艦ミサイル/弾道ミサイルのモジュールを装備する

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2019年12月24日11時33分配信
【ロシアの第5世代潜水艦「ハスキー」は弾道ミサイルを持つ】
モスクワ、12月24日、インタファクス
将来の第5世代潜水艦「ハスキー」は、弾道ミサイルで武装する。
造船に関する連邦評議会の会議において配布された資料では、こう述べられている。
「原子力潜水艦プロジェクト"ハスキー"(ライカ)は、対艦ミサイル及び弾道ミサイルのモジュールを使用します」
文書では、こう述べられた。
以前、同プロジェクト潜水艦は極超音速ミサイル「ツィルコン」で武装すると報じられた。
プロジェクト「ハスキー」は『マラヒート』設計局が開発している。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフが述べたように、同プロジェクトの最初の潜水艦は、7~10年後には建造できる。
【サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』公式サイト】
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]
ソ連/ロシア海軍の攻撃原潜(多目的原潜)を手掛けてきた『マラヒート』機械製造局は、既に第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー」(ハスキー犬)の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原潜ハスキー級の開発は進められている]
「ハスキー」級には、現在開発中の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」が装備されます。
[極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」]
「ハスキー」級には水中無人機が搭載されます。
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]
「ハスキー」級の建造開始は2020年代前半頃に予定されています。
[ロシア海軍の第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の1番艦は2023~2024年に起工される]
「ハスキー」級の就役期間(寿命)は52年になります。
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の寿命は52年となる]
「ハスキー」級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提示されています。
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提案されている]
その後、『マラヒート』機械製造局は、モジュール構造と、人工知能を有する第5世代多目的原子力潜水艦「ライカ」(ライカ犬)の開発作業を開始しました。
[ロシア海軍の第5世代多目的原子力潜水艦ライカの開発作業が始まった]
おそらくは、「ハスキー」は第5世代多目的原子力潜水艦の基本型であり、これに各種モジュールを挿入したのが「ライカ」でしょう。
「ハスキー」/「ライカ」の為のモジュール(ミサイル発射機区画)は、これまでは打撃有翼ミサイル(「カリブル」、「オーニクス」、「ツィルコン」)のみであると言われていましたが、今回、この他に弾道ミサイルのモジュールも有る事が判明しました。
「ハスキー」/「ライカ」は、モジュールを挿入する事により、巡航ミサイル原潜にも弾道ミサイル原潜にも変身できるという歴史上前例の無いユニークな原子力潜水艦になるようです。
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