fc2ブログ

ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはサンクトペテルブルクで進水した

19-1226a.jpg
19-1226b.jpg
『タス通信』より
2019年12月26日配信
【サンクトペテルブルクでプロジェクト636.3潜水艦「ヴォルホフ」が進水した】
サンクトペテルブルク、12月26日/タス通信

プロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ヴォルホフ」は、サンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で進水した。

「このシリーズの潜水艦は、既に戦闘条件において、その能力を示し、戦術-技術特性が確認されています」
式典において同社の総取締役アレクサンドル・ブザコフは話した。

「ヴォルホフ」がその一員として加わる太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊司令官ウラジーミル・ヤクーシェフは更に、同社の労働者へ感謝の意を表した。
「貴方達の努力により、海軍の力は強化されています。
乗組員は、この潜水艦を戦闘で使用し、運航する準備を整えております」

彼は確約した。

太平洋艦隊の為に、合計6隻のプロジェクト636.3潜水艦が建造される。
その1隻目「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は11月に海軍へ引き渡された。
以前、このシリーズの6隻の潜水艦黒海艦隊の為に建造された。
『タス通信』が造船分野の情報提供者より伝えられたように、このタイプの潜水艦バルト艦隊の為に建造する問題が検討されている。
12月、ブザコフは、『アドミラルティ造船所』が2020年に然るべき契約を締結し、2021年から履行に着手するつもりであると述べた。

プロジェクト636.3潜水艦(NATO分類-改キロII)は74メートルの全長を有し、最大排水量は3900トンを超える。
堅牢な船体は、240メートルの作業深度と300メートルの最大深度を潜水艦に保障する。
636.3の航行距離は7500海里である。
潜水艦の主要兵装は、水中位置から魚雷発射管を通して発射され、同名の有翼ミサイルを持つミサイル複合体「カリブル-PL」である。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、現在、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
17-0701b.jpg

プロジェクト06363は、プロジェクト877(キロ級)の輸出型プロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果も一部取り入れられています。

プロジェクト06363潜水艦は、有翼ミサイル「カリブル」を標準装備しています。
(533mm魚雷発射管から発射する)

黒海艦隊06363は、既にシリア有翼ミサイル「カリブル」を実戦使用しています。
[ロシア海軍はシリアのテロ組織へ100発の巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]
そして太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2019年12月26日、B-603「ヴォルホフ」が進水しました。

「ヴォルホフ」は2020年11月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。

太平洋艦隊向けの06363の3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

5番艦と6番艦は2020年に起工されます。

太平洋艦隊向けの06363潜水艦6隻の建造は、2022年までに完了します。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦6隻の建造は2022年に完了する]
関連記事
スポンサーサイト