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新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスク、国家試験に不合格?

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『イズべスチヤ』より
2012年12月12日14時01分配信
【「セヴェロドヴィンスク」は2年間引き留められる】

(ロシア)海軍総司令部及び潜水艦部隊司令部へ、北方艦隊の最新潜水艦の国家試験の評価が届けられた。


最新多用途潜水艦プロジェクト855「セヴェロドヴィンスク」は 10月末の国家受領試験の第2段階を通過していないと国家受領委員会のメンバーは表明した。
その1人である現用潜水艦の士官が『イズベスチヤ』に伝えた所によれば、数多くの問題点が発見された。

「最初は、2011年10月でした。
その後、私共は、数百に渡る注意点及び問題点を発見し、製造工場セヴマシュは、それを可能な限り速やかに除去すると約束しました。
今回の問題点は、前回よりも多かったのです」

彼は話した。

海軍将兵の主な苦情は、潜水艦の主要打撃力である有翼ミサイル「カリブル」に対するものである。

試験計画によると、「セヴェロドヴィンスク」は、水中位置からのものと移動海上目標に対するものを含め3回の発射訓練を実施する。
水中からの試射の1回は不成功であった。

「(ロシア)海軍総司令部と統合造船業営団は、現在、決断を下しています。
潜水艦の仕上げと再度の国家試験を全て行ない、操作中に欠陥を取り除いてから海軍へ引き渡す事を。
プロジェクト855潜水艦は13年間に渡り建造されており、もはや受領を決定すべき時です」

海軍士官は話した。

彼は、(国家受領)委員会は、最も目立つ問題点を除去し、近い内に潜水艦隊へ引き渡す選択肢へ傾倒していると付け加えた。
そして、「セヴェロドヴィンスク」は、来年の前半期には(ロシア海軍の)編制へ加入するだろう。
或いは、新たな年に第3の国家受領試験を行なった場合には、来年の後半期になるだろう。
最良の場合には。


しかし、(ロシア)海軍総司令部は、潜水艦「セヴェロドヴィンスク」の問題を比較的冷静に評価しており、受領スケジュールの失敗を否定する。
(ロシア海軍)総司令部の情報提供者は『イズベスチヤ』に対し、10月に実施されたのは国家受領試験では無く、標準装備兵器の中間発射試験であったと表明した。

「(カリブルの)試射には、海軍及び造船所だけではなく、"カリブル"ミサイルの開発者であるノワトール設計局の指導部も参加しています。
最も注目を支払うべきは、水上目標を破壊した事です」

彼は話した。

彼によると、発見された全ての問題点は除去された。
エンジン、排水システム、メインバラスト、原子炉及び潜水艦の他の重要な箇所は正常に動作している。
これは、昨年、国家受領試験に先行して行なわれた係留試験や工場航海試験において確認されている。

(ロシア海軍)総司令部の士官はプロジェクト855について説明した。
非常に複雑な技術および機器は、まず第1に、新世代の潜水艦ミサイル戦闘情報管理システムと「提携させる」必要が有る。
「セヴェロドヴィンスク」の戦闘情報管理システムに加え、文字通り、他にも、潜水艦の乗組員の特別な訓練作業の為の「電子の頭脳」が詰まっている。

「例えば、通常の潜航ハンドルの代わりに航空機の電子ジョイスティック型が設置されています。
改訂後の"カリブル"ミサイルは、潜水艦の新たな国家試験に合格しています」

彼は、『イズベスチヤ』に対し付け加えた。

しかし、試験に参加した潜水艦士官が『イズベスチヤ』に説明した所によれば、これら(の試験)は全て国家がやった事であり、(ロシア)海軍総司令部が確言した中間(試験)では無い。

「10月の試験には、すべての潜水艦機器の設計主任或いは(主任)第一代理が参加しました。
通常の試射は行なわれていません」

彼は強調した。

統合造船業営団の公式代理人アレクセイ・クラフチェンコは、コメントを拒否した。
同社の他の代理人によると、試験に関する文書は非公開である。
(ロシア)国防省の公式代理人からのコメントは得られていない。


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[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水した多用途原潜K-329「セヴェロドヴィンスク」は、2011年9月12日から海洋試験(工場航海試験)を開始しました。

2012年10月19日、多用途原潜「セヴェロドヴィンスク」は、4回目の工場航海試験を終了しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは工場航海試験を完了した]

10月30日、「セヴェロドヴィンスク」は海洋試験の為に再び出航しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクの最終試験が始まった]

11月7日、「セヴェロドヴィンスク」は、潜航状態で有翼ミサイル「カリブル」対艦攻撃型の発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対艦ミサイルの発射試験に成功した]

11月26日、「セヴェロドヴィンスク」は、浮上状態で有翼ミサイル「カリブル」地上攻撃型の発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクはカリブル対地ミサイルの発射試験に成功した]

11月28日、「セヴェロドヴィンスク」は、潜航状態で有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型の発射試験に成功しました。
[多用途原潜セヴェロドヴィンスクは3回連続でカリブル有翼ミサイルの発射試験に成功した]

しかし11月30日、ロシア連邦国防省の国家防衛発注・供給部長は、「セヴェロドヴィンスク」の引き渡しが2013年になると発表しました。
[新世代多用途原潜セヴェロドヴィンスクは2013年にロシア海軍へ引き渡される]


今回の記事前半に登場する「国家受領委員会のメンバー(潜水艦乗り組みの士官)」によると、3回実施された有翼ミサイル「カリブル」発射試験の内1回は失敗していたとの事です。
失敗したのは水中からの発射との事ですから、11月7日に実施された対艦型の試射か11月28日に実施された対地型の試射という事になります。

ただし、記事後半に登場する「ロシア海軍総司令部の情報提供者」は、カリブルの発射試験は全て成功したと言っています。
特に、対艦型の試験(11月7日に実施)は。

記事末尾で、「統合造船業営団」がコメントを拒否したと書かれていますが、以前の経緯を見る限り、「統合造船業営団」『イズベスチヤ』に対し非好意的です。

今年10月初頭、『イズべスチア』は、新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」が11月末にバレンツ海で航海試験を開始すると報じ、「統合造船業営団」に否定されています。
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を行なう]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を実施しない]

11月下旬、『イズベスチヤ』紙は、ロシア海軍将来航空母艦及び新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」に関し、否定的な記事を配信しました。
[ロシア海軍総司令部は原子力空母設計案を拒否した]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する]

「統合造船業営団」は、これにも反論しています。
[空母とフリゲートに対するロシア海軍の不満には根拠が無い]


『イズベスチヤ』は、ロシア国防省からもコメントを得られなかったとの事ですが、こちらも『イズベスチヤ』を信用していないのでしょうか。
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