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2020年にロシア海軍の為の戦略原潜ボレイ-A級2隻の建造契約が締結され、多用途原潜ヤーセン-M級2隻、プロジェクト22350フリゲート2隻、汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻が起工される


『タス通信』より
2019年12月28日19時25分配信
【(ロシア)国防省は2020年に潜水艦「ボレイ-A」及び「ヤーセン-M」の建造契約を締結する】
モスクワ、12月28日/タス通信

ロシア国防省は2020年に2隻のプロジェクト「ボレイ-A」潜水艦、2隻のプロジェクト「ヤーセン-M」潜水艦、2隻のプロジェクト22350フリゲート、2隻の汎用揚陸艦の建造契約を締結する。
土曜日に刊行された新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』のインタビューで、当局の次官アレクセイ・クリヴォルチコは述べた。

「2020年には、国家防衛発注の課題の枠組みにおいて、大洋ゾーン(艦)を拡張する目的で、2隻のプロジェクト"ボレイ-A"の発注と建造契約締結、2隻のプロジェクト"ヤーセン-M"潜水艦、2隻のプロジェクト22350フリゲート、2隻の汎用揚陸艦の起工を計画しております」
彼は述べた。
クリヴォルチコは更に付け加えた。
「計画されている複合施策は、製造の構成要素開発に好ましい影響を及ぼします」

「造船業は、複雑なハイテクノロジー機器の製造分野の強化を継続し、新たな労働場所を作成します。
これは、何を置いてもまず第一に造船企業の労働者及び協力者の安定と福祉であり、更には、地域の予算への安定かつ定期的な納税であります」

彼は指摘した。


ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2019年12月28日配信
【祖国の防衛力の信頼できる基盤】
ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ氏へのインタビュー記事。


ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955/955Aは、現在までに8隻が起工されており、基本型の955(1~3番艦)は既にロシア海軍へ就役し、改良型の955Aは5隻が建造中であり、2020年には更なる2隻の955Aの建造契約の締結が予定されています。
[ロシア海軍の為の新たなボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻の建造契約は2020年に締結される]
今回、ロシア連邦国防次官アレクセイ・クリヴォルチコ氏が言及したのは、この2隻の事でしょう。

ロシア海軍第4世代多用途原子力潜水艦プロジェクト885/885Mは、現在までに7隻が起工されており、基本型の885(1番艦)は既にロシア海軍へ就役し、改良型の885Mは6隻が建造中であり、2020年5月9日には更なる2隻の885Mの起工が予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2019年12月25日に進水する]

ロシア海軍新世代水上戦闘艦であるプロジェクト22350フリゲートは、現在までに6隻が起工されており、1番艦は2018年にロシア海軍へ就役しています。
[ロシア海軍は改アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートを追加発注する]
5番艦以降は有翼ミサイル搭載数を増加させた(16基から24基)改良型となり、これが2020年に2隻起工される事になるようです。

ロシア海軍向けの新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)の建造の話は数年前から何度も出ていますが、最近では、2020年中にクリミア半島造船工場『ザリフ』(ケルチ)で2隻を起工するという話が再三に渡って非公式筋から出ています。
[ロシア海軍の為の2万5千トン級汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年5月にクリミア半島で起工される?]
[ロシア海軍の為の新たな汎用揚陸艦(ヘリコプター母艦)2隻は2020年にケルチ(ザリフ造船所)で起工され、2025年と2026年に就役する]
今回は、初めて公式筋から「2020年に2隻の汎用揚陸艦を起工」する話が出てきたので、建造場所はともかく、時期は確定してるようです。
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